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14/8/9

中学の頃、包丁男に軟禁されてトラウマを持った僕が大学で全国模試1位を取るまでの軌跡②

Image by Olia Gozha

あれは、15歳の冬だったと思います。


寒波により、吹きつける風が凶器とも思えるほど寒かった日。


ふとした時、A氏から電話がなりました。そうです、僕はこのA氏とその後何時間もの間一緒に過ごすことになるのです。

A氏「今から◯◯までこい。理由はあとで話す。」

こんな感じの内容だったと思います。


当時、付き合っていた彼女とのいざこざから少しトラブルに巻き込まれていました。


電話の主はA氏。


A氏はそのトラブルの仲裁に入ってくれている人物で、僕も幼心に信頼していた人物でもありました。


高校受験が近かったため、塾を終えてから向かうと伝えて電話を切りました。


この判断が後に、大きな後悔を生む結果になるとは夢にも思っていませんでした。


塾が終わり、指定された場所に向かいました。


その指定された場所は、馴染みの場所であったために疑うことは一切なかったと記憶しています。

「Aさん、着きましたよ。」

A氏「おう、入っていいよ。」

「おじゃまします。」

A氏「・・・・・とりあえずここに座っていて。」

「はい。」

こうして、指定された場所に座るやいなや、くつろぐ間もなく


首金属の冷たい感覚と鋭利な尖った感覚が僕の首筋にあてられているのを感じました。


と、同時に自分の心臓の鼓動が強く、とにかく速くなるのを感じました。


しかし、まだ状況が読み込めない僕は、


必死で言葉を絞り出し、質問をしました。

「え、え、え、え、ど、どういうつもりですか??」

A氏「どうもこうもない。黙って聞け。」

「は、はい。」

A氏「お前が質問をするな。いいか。」

「はい。」

A氏「先にお前に今から選択肢を2つ与える。だから、それに答えろ。」

「わ、わかりました。」


  結局、包丁を突きつけられる理由も、今置かれている状況も理解しようにも理解できない僕は、


A氏が言う「2つの選択肢」を聞くことになります。


しかし、この選択肢が15歳の僕にとっては、とても選べるようなものではなかったのです。

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Image by Jukka Aalho

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