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14/8/8

僕と彼女の遠距離物語~クローバー~①

Image by Olia Gozha

2006年12月16日午前11時頃、僕は岡山駅にいた。

これから2日間にわたる任務を遂行させるためだ。





その任務とは「彼女の実家最寄の駅で待ち合わせ、びっくりさせよう」ということである。




彼女の名前はほたる高校3年生だ。


母親が厳しく高校を出るまで異性との交際を禁止されている。

それが見つかれば即刻別れろということらしい。

言わば僕と彼女の関係はある意味では「禁断の関係」とでも言えるのではないだろうか。


彼女にとってみれば僕が初めての彼氏になる。

彼女の恋愛の中で巻き起こることはすべて初体験と言うわけだ。

ともなれば、決してあとあと尾を引くような恋愛はしたくない。


そう僕は思った。




彼女との出会いは現代社会らしくインターネットが原点だった。




断っておくが「出会い系サイト」での出会いではない。



僕は、ブログを書いていた。 つまりこのブログである。




「ゆずの陽はまた昇るのコード耳コピしました!!!

 知りたい方はプロフにあるメアドからメールください!!」 




そんな内容の記事を書き上げた。

僕の中では誰も送ってこないだろうなって思っていた。


しかし、数日後1通のメールが届く。




彼女からだった。

それが彼女との初めてのメールでのやりとりだった。


彼女のメールは、当時高校2年生とは思えないくらいしっかりとした文章だった。


僕としては、初めてのゆずっことの交流、ましてや女の子とあって、少々テンションが高かった。




「メッセンジャーとかで話しませんか?」




ごく当たり前にそう切り出した。そうやって僕らのストーリーが始まった。

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