top of page

14/7/29

韓国で[FREE HUGS]をして僕が思ったこと<きっかけ編>

Image by Olia Gozha

韓国でFREE HUGS。

FREE HUGSとは、フリップをかかげて、道行く見知らぬ人たちとハグをすること。

この経験を通して様々なことを感じたので、長くなると思いますが、お付き合いいただけたらと思います。


今回はFREE HUGSをしようと思ったきっかけを書きたいと思います。



きっかけ①

<そうだ、韓国行こう。>


いつも通りの朝。

大学に向かう支度をしていたら、テレビには船が沈没している映像が映し出されてました。

韓国旅客船フェリー沈没事故

最初は「ありゃー、韓国どうしたんかねー」程度の気持ちでしたが、日に日に様々なことが分かるようになり、その事故原因や政府の対応、デマ報道、国民の反応などを見ているうちに、「韓国ってなんだ?」と漠然とした疑問が浮かびあがりました。

そのモヤモヤを晴らすべく、思いついたのが、韓国に留学に行ってる高校時代の友達、花子(仮)さん。

花子さんが留学から帰ってきたら色々と話を聞こう。すぐに連絡をしました。


恥ずかしながら告白しますが、花子さんはキレイな方でしたので、韓国の話を聞くついで、一緒にご飯でも行ければ、、、なんて思ってました。これを俗に下心と呼びます。

そして例にならって、留学から帰ってきたら話聞かせてほしいと意気揚々と伝えたら、帰国は来年になるとのこと。。。

こりゃ絶対、韓国への興味が冷めてるなー。と思って悩んでいたら、


花子さんが


韓国に来いよ!


この一言。


むむ、たしかに。百聞は一見にしかず、というくらいだし、話を聞くだけじゃ何も分からないかもしれない。行けないような場所でもない。実際に行って自分の目で韓国は今どうなっているのか見てみよう。せっかくだからここは勢いに任せてみよう。

過去の色々な経験のおかげで行動力は身に付いていたので、ほぼ迷いなしに行くことを決めました。

その即決した理由として、韓国への興味や自分の持つ行動力以外に、花子さんと会えるのだ、というエネルギーがわずかながらでも働いていたことを、再度、皆様にお伝えしたいと思います。


しかしこの時はまだFREE HUGSをしようとは思っていませんでした。



きっかけ②

<FREE HUGSを知る>


せっかく行くのだから旅行で終わらせるのではなく、何かをしよう。そう考えるものの、予備知識もない、言葉もわからない、滞在日数も短い、、、どーしよう。悩んでいました。


そこで、アンケートという方法を思いつきました。

大学で韓国語を教えている先生に自分の持ついくつかの疑問を翻訳してもらい、向こうで路上アンケートをしよう。回答は帰ってきてまた翻訳してもらえばイイだろう。そんなことを考えてました。


その旨を韓国語の先生に伝えたら、

それは難しいのではないかと一蹴。


自分も確かに、と考えこむ。

思えばアンケートはあくまで統計的なデータしか見れない。まして言葉も分からないので、掘り下げたい話題にさえ反応できず、本当に表面的なデータになってしまう。


どーしようかと沈黙。


すると先生が


そう言えば韓国でFREE HUGSしてる人がいましたよ。


自分は大学から帰る電車でその映像を見ました。


それまでの自分はFREE HUGSというものは知っていたが、あまり心惹かれるものではなく、見たことがありませんでした。


しかし実際に見てみると、、


普通に感動。

とても心が温かい気持ちになりました。


しかし、しち面倒な性格の自分はやるかやらないかということに、色々な葛藤がありました。


もう人が既にやっていることを自分がやってどうなるの?

FREE HUGSって結局何が目的なの?

別に他の事でも良いんじゃないの?

そもそもできんの?

てか、FREE HUGSをしたところで、韓国ってなんだ?って疑問の答えになるの?

目立ちたいだけなの?

僕は偽善者なの?...and more



ほんと面倒な男です、、、


こんな答えの出ないような悩みをなんとなーく解消しては、また湧いてでてきて、気持ちが踏み切らないまま時間が過ぎてました。



きっかけ③

<確信、やらねば>


アンケートに比べれば、FREE HUGSのほうがよほどやる価値はあるのだろう。むしろ自分ができる範囲内の行動では最善の行動だろう。それは分かっていました。

もうここまでくると、韓国ってなんだ?っていうよりFREE HUGSってなんだ?ってなっていたんだなと、書きながら実感してます。


そして、だらだらと悩んでいたのは無駄ではなかったようで、ゆっくりながらもこれはやらなきゃいけないんだ!と強く思える理由を一つずつ見つけていきました。


ひとつ目

やらなきゃ分からない


本当にシンプルで当たり前なことなのですが、とても大切なことだと思います。


FREE HUGSをして何になるのだろう、何が得られるのだろう、といった疑問を解決するには行動するしかないんだということに気付きました。


このことを実感した時から、頭に浮かぶ疑問や葛藤は、とりあえずやり終わってからまた考えよう、と思えました。



ふたつ目

音楽の世界を表現したい


急に話が飛ぶようですみません。

個人的な感覚が強いので、何言ってんだこいつってなるかもしれませんが、少々お付き合い下さい。


自分は音楽が大好きです。

そして音楽を信じています。


自分はFREE HUGSの映像を編集して動画を作ることを決めていました。

そして、BGMを何にするか悩んでいました。


ふと思い出したのが、ある映画の中で使われていた「This Friendly World」という歌。


童謡のような歌なんです。

歌ってる内容も

「この世界はなんて素晴らしいんだ」とか

「この世界に感謝しましょう」とか


普段聞いたら、キレイ事ばっかし並べてる、と思ってしまっても仕方ないような歌詞なのです。


でも、もし人と人がハグをする映像と一緒にこの歌を聞いたら、動画を見ている人は、ほんの一瞬でも、この世界は本当に素晴らしいのかもしれないって思ってもらえるような気がしたんです。


歌の表現する世界を、自分が体現したかったのです。

歌に込められたメッセージは、夢見がちな言葉ではなく、本当の言葉だと思いませんかって伝えたかったんです。


独善的な気持ちではありましたが、このことが自分を強く動かしてくれました。



みっつ目

この行動はきっと「なにか」になる


自分にとって、成功しても失敗しても、経験として大きな「なにか」になるだろうと思いました。


そして、動画を赤の他人が見たら、さして面白味はなくとも、自分の友人や関係のある人が見たら、

何してんだこいつ!

また変なことやってるよ。

あら、好きになっちやった♡

なんでもいいです。

なんにせよ、「なにか」感じたり思ったりしてくれたら嬉しかったのです。


その「なにか」が、人よっては


やりたかったことに挑戦してみようと思うきっかけになったり、

海外に行こうと思うきっかけになったり、

平和は大切だと思うきっかけになったり、

考えが変わるきっかけになったり、


いっそ、なんにも思わなくてもいいです。

あー、イイもん見た!ってほっこりしてくれるだけで、自分が行動した意味があります。それだけで幸せです。


自分が今からしようとしている行動は自分一人のものではなくて、直接的でも巡り巡ってでも誰かの心に繋がるんだと実感した時に、とても心強くなりました。


そして、やる気スイッチがONになった自分はすごい勢いで準備にとりかかり、気付けば韓国に着いていましたとさ、、、



はい、だいたいまとめるとこんな感じです、

きっかけ編。

個人的なことばかりですみません、ハードルを上げたくはないのですが、こっからどんどん面白くなると思います。


次は、FREE HUGS当日編を書きたいと思います。

拙い文章を読んでいただきありがとうございました。引き続きお付き合いいただければと思います。


ではではー!

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=&gt;ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page