top of page

14/7/5

とても小さな私のセカイ

Image by Olia Gozha

0.プロローグ

三年前。

私は六年間通った小学校を卒業して中学生になった。

その頃は、中学生になればもっと楽しくなるだろうと、卒業式に貰った卒業証書を落として帰ってしまう程、私は浮かれていた。

小学校とはなに一つ変わらず、友達も増えて、勉強も難なくこなせて新しい世界がやってくるとばかり、愚直な私は思っていた。

この時から、私の中学三年間の運命が決まっていたのだろう。こんな考えしか持てない私は何も変えられないのだろう。

素直で莫迦で、お人好しのかわいそうな私を、今は憎らしく、哀れだと痛感に思う。

私の中学校生活をこの場を借りて語らせてもらおうと思う。

キラキラと輝き、煌めいていたあの瞬間を、ありのままに綴ろう。

お付き合い願えるだろうか?

貴方の中学校生活を頭に巡らせながら、読んで欲しい。

青春の裏には絶望と苦闘と恐怖で塗れていることを。

今の学校というものが如何程におかしなものか。

友達との人間関係が狂っているか。

全てを知っていて何もできない自分の無力さを。

大切な友達を裏切る行為が心をどの様に追い詰めて行くのか。

この話を言葉で表すならば、「期待と失望」である意味を。

貴方は知っておいて。


1.ともだち

次回につづきます。


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page