英語が話せれば外国人と友達になれるのか。
元々海外への憧れが強かった私は、大学入学と同時にアルバイトをし、長期休みには海外へ行くというような生活をしていました。
もちろんお金に余裕はなかったので、貧乏旅行です。
英語が話せなかった私は、海外で現地人や外国人と知り合う機会があっても、挨拶をしたりただ笑って相手の話を聞いたりと、コミュニケーションをとることに対してとても消極的でした。
そのころの私はこのように思っていました。
”英語が話せないのだから仕方がない。日本に帰ったら英語を勉強して、話せるようになってやるぞ!”
そして大学を卒業し、IT企業へ入社、4年間勤めたのちに退社、フィリピン語学留学、オーストラリアへのワーホリ、東南アジアヨーロッパ一人旅を経て現在インドにあるインドの企業で働いています。
さて、私が英語を”話せる”ようになったのはどこのタイミングだったでしょうか。
今振り返ると、実はフィリピンにいた時点である程度話をすることはできていました。
大学時代、社会人時代にある程度勉強していたので当たり前ですね。
それでも私は外国人とコミュニケーションをとることがとてもとても苦手でした。
当時は自分でもなぜだか分からず、友達ができない、と苦しい思いをしたものです。
フィリピンの後に行ったオーストラリアでも同じでした。
私の英語力は伸びている。それでも相変わらず友達は少ない。
そんな状態が続いていました。
もちろん数人の友達はいましたし、趣味に没頭していたこともあり海外生活自体はとても刺激的で楽しいものでした。
それでも”英語を話せるようになって外国人の友達をたくさんつくる!”というイメージしていたワーホリ生活とはかけ離れたものでした。
なぜなのか。
その答えが見つかったのは、インドを一人旅していたときです。
私はインドでフィリピンよりもオーストラリアよりもたくさんの友達ができました。
日本人はもちろん、インド人、イギリス人、オーストラリア人、フランス人、スペイン人、アメリカ人、様々です。
何が変わったのか。
インドで様々な国の人と接して分かったことがあります。
私は知らず知らずのうちに”壁”を作っていた。
たとえば、”あれ、ちょっと太った?”とか”お金貸して”とか、そういった冗談であるとか頼みごとを私は外国人に対して言うことができなかったんです。
もちろん英語が分からなかった訳ではありません。
言っていいかわからなかったのです。
だからいつも真面目な回答しかできず、心を開くことができませんでした。