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特に書き出すようなことがない「普通」の僕が「普通」ということについて考えたこの24年間の軌跡

Image by Olia Gozha

日本人として生を受けてそろそろ四半世紀。記念に特に変わった事もない「普通」の僕が普通という事に考えたことをつづってみたいと思う。


「普通」それは感覚語が大好物の日本人があらゆる場面でいい意味でも悪い意味でも良く使う言葉である。
例えば、

おかん「今日のカレー、隠し味にヨーグルトとチョコを入れてみたんだけど、どう?」

こども「入ってどうか分からなうぃっしゅwwwだけど、味的には普通においしいよwwww」


といった日常や久しぶりに会った友達と飲み会を開いた際にも

友達「(枝豆をほおばり、ビールを飲みながら)お前、結構いいとこ勤めてるって聞いたぞ?割ともらってるんだろ??隠さずいえよww」

「え?そんなことないよww普通だよ、普通。割ともらってるように見えて、そうでもないんだよ。普通だよ!」

などと、謙遜なのか半信半疑=傷つかないための予防線を張っているのか分からないくらい息を吐くように日本人は毎日の生活の中で「普通」という言葉を多用している訳です。

日本の言葉の多くにも「普通」という言葉が流用されています。例えば、「普通」郵便、「普通」免許、「普通」人(初めて聞きました)、「普通」語(これも初めて)、

そもそも普通とはどういうさまであるのか、どういった感じを表すものなのか。辞書には以下のように載っていました。

「普通」

一( 名 ・形動 )

①いつでもどこにでもあって,めずらしくない・こと(さま)。 

②ほかとくらべて特に変わらない・こと(さま)。 

③特別ではなく,一般的である・こと(さま)。 

二( 副 )

①その事柄が多くの事例にあてはまるさま。一般に。 「日本では入学式は-四月だ」

②いつもではないが,ほとんどそうであるさま。たいてい。 「朝は-七時に起きる」

                                      大辞林 第三版より


日本人は有体にいえば、「普通」という立ち位置を欲します。ですが、「普通」であるということに慣れてはおりませんし、「普通」であると言われることをひどく嫌がります。
日本人の中で「普通」とは脱個性を表す最たる言葉でありながら、日本人というアイデンティティを標榜するに値うる言葉として使われています。

「普通」が「不通」


さて、ここまでが前置きとなります。ここから先は私による、22年間「普通」を求めた話をお聞きいただいて、2年間「普通」を捨てるために行った話をさらにお聞きいただこうと思います。

私、

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