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1.わずかな希望
このようなタイトルを闘病中の私が見たら、「あー、おきまりの成功談か。運が良かった人の話だ。私とは違う世界のね。」と、感じていたでしょう。私自身、闘病中は成功した人のことがうらやましくて、そうなれない自分が悔しくて、やるせなくて、目をそらしていました。そう思われるのも至極当然のことと思います。
ただ、私が闘病中に心の支えにしていたのは、「もしうつ病を克服できたら、闘病記を書きたい。それで少しでも他の人の役に立ちたい。そうすれば、この辛い生活も決して無駄ではなかったと思えるはず。」というわずかな希望でした。
無理にとは言いません。できたらこの文章の存在を心の片隅にとどめて頂き、気持ちが上向いてきたときにでも、読んで頂ければ幸いです。
2.
2a.あらまし
大学生の頃からおよそ8年間、私はうつ病でした。抗うつ薬が効かず、「いっそのこと死にたい」と、何百回思ったかわかりません。
でも、死なずに済んだ(というか、死ねなかった)おかげで、一度諦めた公認会計士試験に合格し、13年越しの夢を叶えることができました。さらに、35歳になった現在は結婚もし、もう一つの夢だった講師の仕事をしています。
そんな私がうつ病を克服できたのは、次の3つの”出会い”のおかげだと感じています。
① 「自分もいずれ克服できる」という将来への希望
② ココロを自分でコントロールするテクニック
③ ありのままの自分を無条件で受け入れ、支えてくれる人(あるいは動物)の存在
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