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アメリカの大学卒業カウントダウン
私がアメリカテキサス州で大学に通って、卒業が数ヶ月後に迫っている9月。
翌年4月からの東京での就職先も決まり、この調子で頑張れば、単位も奨学金も問題なく卒業できそうだとかなり安心していた。
そうなるとあとは、帰国に向けてクルマや家具を誰かに売りさばこうと、周囲の留学生仲間に声をかけはじめていた。
日本人の仲間うちを伝い、クルマを売ってほしいと言ってきた知らない日本人の男の子が現在の夫となる人。
彼は、私より5歳も年下で、つい数ヶ月前、アメリカに渡ってきたばかり。
英語もまだまだ拙いし、クルマを受け取るにしても免許もない。
私は、愛着のあるクルマを、次のオーナーに人にも大切に使ってほしかったし、知識がない為、妥当でない値段を吹っかけられて中古ディーラーに引き取られるのも嫌だったため、クルマに詳しい知人を介し、ネットでの相場を提示されて周囲の誰かにクルマを売る事にした。
テキサス、特に私たちの住んでいる所は、クルマ社会で、どこもかしこも広いし大きい為、食事に行くにも友達に会いに行くにも、自分でクルマを運転していく必要があった。
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