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とある物語のとある目録3:迷い

Image by Olia Gozha

その人達との面接は30分程度で終わった。

「何がしたい?」

そう頻繁に聞いてくれたのを覚えている。

私の脱線する話を元に戻しつつ、よくぞ辛抱強く話を聞いてくれた、と思った。


この会社のいいところは自分のしたいことができるところへ

配属させてくれる可能性があること。


元々私は絵に関する部門の募集で応募したにも関わらず、

ゲームに関する研究をしていたことでゲームに関する部門で再面接をしていた。


後日採用の連絡が来た。

けれど正直迷っていた。


実はこの2回目の面接の日、面接終了後2時間程放置されたから。

面接を行った会議室に。

何かまだあるのかと思いずっと待っていたのだが、

私は帰ったものだと忘れられていたようで。

「(雑過ぎる…。こんなところに入社して大丈夫なのか…。)」

自分で会議室を出て誰かにヘルプをしなければ、

そのまま3時間でも4時間でも待たされていた可能性があるから。


けれど結局入社することに決めた。

理由はひとつ。

「(あの変な人が気になる。)」

たぶんこの時の気になるは、

色んなことを経験していて引き出しが豊富だったことと

よく笑っていたことで

もっと話をしたいと思ったからだと思う。


しかし入社後に待っていたのは想像を絶するものだった。

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Image by Jukka Aalho

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