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その人達との面接は30分程度で終わった。
「何がしたい?」
そう頻繁に聞いてくれたのを覚えている。
私の脱線する話を元に戻しつつ、よくぞ辛抱強く話を聞いてくれた、と思った。
この会社のいいところは自分のしたいことができるところへ
配属させてくれる可能性があること。
元々私は絵に関する部門の募集で応募したにも関わらず、
ゲームに関する研究をしていたことでゲームに関する部門で再面接をしていた。
後日採用の連絡が来た。
けれど正直迷っていた。
実はこの2回目の面接の日、面接終了後2時間程放置されたから。
面接を行った会議室に。
何かまだあるのかと思いずっと待っていたのだが、
私は帰ったものだと忘れられていたようで。
「(雑過ぎる…。こんなところに入社して大丈夫なのか…。)」
自分で会議室を出て誰かにヘルプをしなければ、
そのまま3時間でも4時間でも待たされていた可能性があるから。
けれど結局入社することに決めた。
理由はひとつ。
「(あの変な人が気になる。)」
たぶんこの時の気になるは、
色んなことを経験していて引き出しが豊富だったことと
よく笑っていたことで
もっと話をしたいと思ったからだと思う。
しかし入社後に待っていたのは想像を絶するものだった。
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