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幸せを呼ぶStreet Music 「ヨーロッパが私を呼んでいる!」

Image by Olia Gozha



「英会話講師になりたい」





そう思ったのは、カナダにワーキングホリデーに行った時だった。


ワーキングホリデーに行く前は、8年ほど小さな(でも業界では最大規模の)商業用音楽制作会社に勤めていて、営業事務からホームページの更新管理、カスタマーサポート、データベース管理、音源管理、発送、たな卸し・・・・まぁ、小さな会社でよくある「何でも屋」さんだった。私が働き始めた頃はインターネットが日本に登場したぐらいの頃;まだパソコン通信の方がメジャーだったかもしれない。




今のプリンター世代には信じられないかもしれないが、まだ印刷は写植が多かった時代だった。ちなみに写植って知っている人がどれぐらいいるんだろう?


写植屋さんは、時代と共に消えていった職業。近所の写植屋さんの看板を見るたび、切ない気持ちになった。




そんな時代にこの音楽制作会社の社長は「これからはインターネットや!」と確信し、パソコンが使える人を雇うため、コンピュータ学校に求人を出した。たまたま私の大親友がその学校に通っていて、この求人広告を基に面接を受けた。


が、後に社長が気づいたのは、インターネット=英語がほとんど=インターネットで海外市場開拓をしたい、ということで、私の親友が英語を専門として勉強した人+音楽好きな人ということで、私を勧めてくれた。おかげで、面接した後、すぐにアルバイトとして雇ってもらい、音楽制作会社という、私にとっては夢のような場所で働き始めた。






しかし・・・




私にとっては「インターネットって何?」状態。


「インターネットっちゅーもんは、どんなもんですかいな?」と、会社に訪ねてくる人がいたような時代。


とにかく何でもやってみよう、ということで、日本語サイトを英語に訳し、毎月新しい商品が出るたびに日英両サイトを更新、時々海外から来る「音源のサンプル希望」メールに返信したりサンプルを発送したり・・・インターネットで仕事するというアイデア自体が私にはなかったので、手探りで自分の仕事を探していった。



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