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人生の醍醐味 267 湯治

Image by Olia Gozha

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日本には昔から、湯治と言う概念が存在していた。 最低一週間以上温泉郷に滞在、身体の具合が良くなるよう、毎日お温泉に入るのだ。


殆どの日本の温泉は、大自然の中に隠れるように存在している。 日常生活から離れ、自然を十分愛で、効能のある温泉に浸かり、美味しい食事をほどほどに食べているうちに、殆どの人は体内が活性化して、元気が出てくる場合が多い。


ラナイ島での10日間は、私にとって湯治のような経験だと思う。 ゆったりと人影も少ない広大な熱帯雨林の庭をゆっくり歩き回り、1日一万歩をこなしている。 


自然から、目には見えないエネルギーが、私の身体の中に入るのを、実際感じることができるように思う。


ちょっと真面目派的傾向があり、見えない手が常に、私を後ろから押しているように感じ、ついつい、勉強だ、読書だ、朗読だとがんばりすぎる傾向があるので、 ラナイ島のような小さな島で、しばしの間でも、自動車の騒音を聞かずにすみ、高層ビルも全然ない場所で、しかもモールのような商業施設のない島は、今の私に必要だったようだ。


亜熱帯植物の葉を揺すってゆく風の音や、野鳥の声に耳を傾けている時間は 体の隅々まで清めていただけるような気持ちになる。 庭園の中には昔からの古い大木もあり、木陰を作ってくれている。 


まるで、数日間だけにせよ、 自分の邸宅の庭で寛いでいるような気分を満喫できる。 有り難い。  


これからも、「生きている間は、毎日感謝の気持ちを忘れてはいけないよ。」と、大木は私の目を見て、にっこりと笑った。

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