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酸素感と独女

Image by Olia Gozha

我が家でよくあること。


相方が何時もと違う眼鏡をかけていても多分私は気づかない。


一方私が髭を剃っても多分相方は気づかない。



これを互いに無関心だからと思う人もいるだろう。


でも少し違う。


そんな細かいところに関心を持つ必要がない。



あればいい。


いればいい。


それだけで生きられる。


空気…いや酸素のようなもの。



何か変えたことをそれとなく気づかせるようなことはわざわざする必要もない。


どうしても気づかせたい時には敢えて口に出して言う。


できればウケ狙いも含めて。


非常に簡素だけれどとても楽な関係。


他人様に勧めるつもりはないが自分としては結婚はよいものだと思っている。




それまで独身仲間だったのに、結婚した途端手のひらを返すように見下したりおすそ分けのつもりで結婚を急かしたりする人。


男同士の会話ではあまり聞かない。


でもこういった話を独女の友人からよく聞く。


独女にだって色々都合や考えがある。


遊び回ってるから結婚できないわけじゃない。


本気の恋愛にはほとほと疲れきってしまったから遊ぶしかない。


恋愛のトラウマを忘れたいから遊ぶしかない。


傍から見てお気楽そうな独女も実は繊細だし心を痛めている。


でもそれを悟られないために普段は陽気に過ごしている。



想像の域に過ぎない話だが


こういう独女が結婚を考える時は先々のことを含めて色々考える。


疲れた羽を休めるやすらぎという安心感は得られるのだろうか。


どちらかが倒れたら介護をしっかりしようと思えるのか。


もしくは先に召された時に幸せと思うことができるだろうか。


などなど。



でもそのぐらいのことまでしっかり考えて結婚をする方が多分幸せになれる確率は高い。


恋ならぬ、結婚に盲目でゴールインするより遥かに高い。



ちなみに結婚はゴールインではなくスタートラインに過ぎない。


そのことを忘れて結婚できたことに浮かれてる人…案外多かったりするのでは?



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