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夜のホーチミンにて - 会社を辞めた23歳が真剣に将来について考える 〜後編〜

Image by Olia Gozha

こんにちは、こんばんは。蕎麦とサッカーをこよなく愛する翔太です。

今僕はベトナムにいます。会社を辞め、自分の人生を見つめ直す一人旅をするためにベトナム、ホーチミンを訪れました。会社を辞めるという一つの転機の中、自分の頭を整理するために拙いですが文章にしようと思います。

この文章は前編の内容の続きになります。

目次

1. ベトナムにきた経緯

2. ベトナムの風景、感じたこと

3. これから考えること


1. ベトナムにきた経緯

きっかけ

今回ベトナムへのフライトを決めたのは出発前日の日曜日でした。きっかけは以前よりお世話になってる「師匠Yさん」よりお誘いいただいたスタートアップを盛り上げるイベント。その前日にちょうど会社を辞めた僕は、これからの進路を決めるのに何かヒントを得られるチャンスになるかもと思い、間髪入れず参加を決めました。

このイベントは向けに

経営者を招いて


イベントが終わった後、師匠Yさんと登壇者とお話する機会があり、

そこでで経営者からの一言でした。

翔太「実は昨日会社辞めてきたんです。」

経営者A「ほうほう」

翔太「辞めたはいいものの、平凡な僕がこれからどうすべきか迷ってて。。。」

経営者A「それなら旅をするといいよ。東南アジアとかの発展途上国とか価値観変わるようなところに行ってみれば?」


今、自分には胸を張ってこれができますと言える抜群のスキルはない。

あるのは自由な時間と行動力だけ。

逆に失うものは何もない!

思い立ったが吉日だと思い、以前から少し興味があったベトナムへの手配をしました。


計画を建てる

ただ行くだけでは旅行と変わらないので、

1. 発展途上国ベトナムに行く理由
2. 行った結果どうなったか
3. 何を得て、それをどう活かすか

という3つの項目を明確にすることをゴールにしました。
結論から言うと、

1. 発展途上国ベトナムに行く理由
・枠を外したかった
・急成長するベトナムから何かを得られると思った

2. 行った結果
・初体験、精神的にちょっとたくましくなった
・着々と開発が進んでいる状況を知る
・遠慮がない、グイグイくる熱気を感じた

3. 何を得て、それをどう活かすか
・場所より人
・自分で考えて選択することが大事

のようになりました。
計画の振り返りはまとめ編で行います。
以下で旅先での経験とともに詳しくお話したいと思います。

2. ベトナムの風景、感じたこと

ジャイアンとの出会い

チケットを手配した翌日。荷造りを済ませ、空港に向かいます。

ワクワクと少しのドキドキ。

久しく忘れてたこの感覚を思い出しながらチェックインをすませ、機内への搭乗案内のアナウンスとともに指定の席に向かいます。

席に座って出発を待っていると、いきなり隣の大柄な東南アジア系の男の人から



ジャイアン「こんにちは!」

「??(日本語??)」

ジャイアン「Hi nice to meet you I'm ken~~~」

「??(次は英語??)」

と満面の笑みで話しかけられる。


ニックネームは身長が188cmあるからジャイアンだということ、アメリカに行って高身長のやつが周りにゴロゴロいてジャイアンじゃなくなったこと


意気投合し6時間のフライト中ほとんどお互いのことを話していました。彼は18歳で今はアメリカの高校に行ってること、長期休みでアメリカから地元ベトナムに帰る途中だということ、将来はMBAをとって経営者を目指す予定なんだということなどをすごく熱く語り合いました。オススメの観光スポットや即席ベトナム語講座が始まったりと、退屈するだろうと思っていた飛行機での時間でしたが彼との出会いで一気に有意義な時間に変わりました。


空港〜ホテル

仲良くなったジャイアンと空港で別れ、いよいよベトナム、ホーチミンの旅スタート。
これまでアメリカ、カナダ、オーストラリアにはいったことがありましたが、これら全ては先進国。
一方で、今回向かうベトナムは近年急速に成長している発展途上国ということで、今まで発展途上国に行ったことのない僕にとって多くを学べる場所だと思い、ベトナム一の商業都市ホーチミンを選びました。

空港についたのは夜の23時。直前にフライトを申し込んだこと、格安のフライトを選んだこともあり、到着時間は遅かったのですが、空港のゲートを出て、まず驚いたのは、人の多さ。この時間にも関わらず、まるでサッカー日本代表の帰国を待つファンかのような人だかりがゲート周辺にできていました。

なぜこんなに人が多いのか観察してみると、どうやら送迎待ちのタクシーや提携会社の人たちがほとんどらしい。(中には家族や友人のお出迎えも)

ゲートを出てタクシーを捕まえようとウロウロしていると、いきなりダンディーなおじさんから「どこまでいくんだい?」と声をかけられる。



「どこまでいくんだい?UBER使えるよ!(UBERの画面見せてくる)」

「市内のホテルまで行きたいんだけど」

「OK ノープロブレム、じゃ車のとこいくよ!」

「じゃ現金先払いでいい?」

「Uber使えんだよね?カードで決済したいからUberでマッチングして支払わせて!」

「キャッシュオンリーだよ、この場で!」

「え、カード使えないの?(ん?なんか怪しい匂いが。。。)」

「あと空港入場料でプラス200000ドンね」

「(なんか値上がりしてるし、これはひょっとすると。。。)」


会話していて雲行きが怪しくなって来たとき、ふと

「旅先で声をかけられた相手にはついていくな」


との友達からの進言を思い出し結局おじさんからのオファーはお断りしました。
(あのまま車に乗ってたらボッタくられてたんだろうか...?)

結局少し値は張るもののタクシーで宿泊先まで向かい、到着したのは深夜1時ごろでした。

モーターバイクのおじさん

初日は到着する時間が遅かったので宿到着後はすぐに就寝。

翌朝、散歩しようと外に出てまず驚いたのがバイクの多さ。

あたり見渡す限りバイクバイクバイク!



あまりのバイクの多さに道路を横断するのも苦労するほどでした...笑

散歩していると、もう5メートルおきに、いろんなところから「どこまで行くの?」「乗っけてあげるよ!(もちろん有料)」と声をかけられます。

この辺りの熱気というか、積極性は先進国を旅してあまり経験して来なかったし、ちょっと新鮮な感覚でした。

そのうちの一人のおじさんから「日本から?案内してあげるよ!お金はいくらでもいいから!」
と声をかけられる。予想以上にグイグイくるので押しに負けておじさんに乗っけてもらうことにした。

日本とは違いベトナムでは車道を走っている8割以上がバイクだろうというぐらいバイクが多い印象。おじさんの話によると公共交通機関がバスしかないこととバイクが小回りがきくという利点からバイクを使う人が多いらしいです。


ベトナムで配車アプリのUberを開いてみると「Moto」の選択肢が...笑

タクシーや配車アプリといえば車をイメージしますが、ベトナムではUberやGrab Taxiなどバイクでの送迎や配車も多く、街中を見渡すと二人乗りで走ってるバイクが結構多かったです。


3. これから考えること

初めての発展途上国であるベトナムを訪れて一番刺激を受けたのは「ハングリーさ」。
マーケットの活気にしてもバイクのおじさんたちにしても


これまで訪れた国のどの国よりも、客引きの積極性はすごかったし、言葉ではあらわしきれない「熱気」のようなものがありました。


これまで行った先進国ではほとんどの場所で英語が通じました。一方、今回のベトナムではローカルなところに行けば英語は通じなかったし、英語なしで、写真を見せたり身振り手振りでなんとかコミュニケーションはとれるんだという経験は大きかったです。初めてモーターバイクタクシーに乗って車間すれすれを間近で走ったり、初めてストリートフードを食べたり、初めてぼったくられかけたりと旅先ならではの、いろんな初体験ができて精神的にちょっぴりたくましくなった気がします。普段の慣れた生活から身を置き、新しい環境に飛び込み適応することでいろんなものが得られるんだと感じました。


チャンス

小さくてもいいから一歩を踏み出すことが大事だということ。

はっきり言って僕は人に何かを伝えるのが得意なタイプではありません。

うまく伝えれないせいで誤解もうむし、ちゃんと自分の気持ちをアピールできないことも多々ありました。

だから今回のこのブログもいきなり読みやすく伝わる文章を書けるとは思っていません。

ただ、「できない」と「やらない」は別の話で、できなくても、できるようになるために一歩踏み出してやってみることが前へ進む方法だと考えます。


一歩踏み出すことの大切さ。

ホーチミンを散歩しながらふと思ったことがあります。

ホーチミンのバイクの量は上記したように歩行者が歩道を渡るのを苦労するほどで、渡るときには距離数十センチをバイクが通過することも多くあります。

特に僕が泊まっていたのは外人向けのバッパー街ということもあって外人観光客が道路を渡るタイミングをはかり躊躇してる様子が多く見られました。

僕も初めはなかなか道路を渡ることができなかったのですが、現地の人は軽々と渡って行きます。


気づいたのは「一歩踏み出すことの大切さ。」

彼らをマネて思い切って歩き出すと、不思議とどんどん視界がひらけて来て、うまくバイクをかいくぐりながら進む道が見えて来ました。


これから確実にベトナムは伸びて来ています。
どんどん高層ビルは立ち並び、鉄道も開発中で公共交通機関の整備も進んでいます。


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