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【フェードアウト危機一髪】
ある日の朝。それは唐突にやってきた。
「やはり来てしまったか…」
目は覚めていても体は自由に動かないし目も開けない。
心身ともに落ち着かずベッドの中で寝返りを繰り返すだけ。
そして過呼吸に襲われ…
とうとうここまで皆勤賞だった学校を欠席せざるを得なくなった。
この状態に陥ってしまうと、そのままフェードアウトしてしまうかもしれない。
悲観的な考えが頭をよぎった。
そのまま数日が経過。
家の中でそれなりに動けるようになってからは、PCを前にわずかながらも復習作業をしていた記憶はある。
まだどこかで学校へ行こうという執着心が残っていたのだろう。
相変わらず万全とは言えない朝。
しかし、意を決して無理やりベッドを這い出た朝。
苦しみながらも電車に乗り込んだ朝。
青ざめた顔をしながら教室にたどり着いた朝。
回復と呼ぶには程遠い状況でしたが、それでもルーティンの朝を取り戻すことができた。
クラスメートや担任にも心配されながらの復帰1日目。
かなり疲労困憊ではあったが早退することもなく何とか乗り切った。
クラスメートから欠席中のノートを写させてもらい、不明点を質問しながら追いつこうとした。
皆の協力もあり何とか追いつけた。
卒業制作に取り掛かる下準備はこれでほぼ完了。
完走に向けてラストスパートだ。
※現在【其の一】~【その十九】を順次修正加筆中です。続けて読んでいただいた場合、常体敬体が入り組んでいる書き物になっておりますが何卒ご了承くださいませ。
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