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17/5/12

希望を捨てきれなかった私の物語。

Image by Olia Gozha

 

1991年9月、よく言えばのびのびしている、悪く言えばドがつく田舎に生まれる。勿論コンビニやスーパーは近場になく、車社会、最寄り駅は無人で1時間に一本、一両編成でもガラガラ。森、川、海がお友達な素敵なところ。野菜と魚の物々交換がコミュニケーションのそんな素敵なところで18年間すごした私といえば、「腐り切っていた。」

 小学校は1学級しかなく、6年間同じメンバーで過ごす。当時の自分を表すとすれば、正義感は人一倍強いくせにシャイで臆病。低学年の頃から視力が悪く、自分の世界に閉じ籠りがちだった私は、悪ガキ社会に馴染めず、学校は苦痛であった。

中学に進学するも、苦痛は続く。悪ガキ社会は、他小学校出身悪ガキを巻きこみ、いよいよ手をつけられなくなっていた。学級崩壊だ。破損事件や恐喝事件、暴力事件は日常茶飯事。授業は誰も聞かず、学力は県ワースト。先生は見て見ぬ振りだし、鬱で辞めるし、もうめちゃくちゃ。私といえば、浮かないように立ち回ってはいたものの、本来正義感が強く常識人である私の心は明らかに悲鳴をあげていた。

高校は自称進学校に。偏差値は58くらい。田舎社会のしきたりに縛られ、自転車で通える距離の地元校に進学することとなった。本当はどこか遠くへ逃げ出したかったが、私は両親から全く信頼されていなかっため、鼻から諦めていた。同じ中学出身の多少勉強が出来る悪ガキもいたため、人間関係に目新しさはなく、学校生活にやる気は微塵もおきなかった。高校生活はあまり記憶にない。「つまんねー人生だな。」とずっと思ってたことだろう。




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