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姉として妹の夢を叶えたかっただけなのに、給食のおばちゃんからローチョコレート職人へ昇華した妹の話<2章>

Image by Olia Gozha

「私の強みって、なに?」


新年を迎え、給食の仕事を退職することを決めた妹は、初めてづくしの自分PRを始めることになった。

私がセミナービジネス塾で習ってきたことをそのまま伝え、疑うことなく進めていった。


「強みかぁ…私なんてこれといってなにもないよね」


という妹は自分の経歴や体験を振り返りながらも自分の価値に気がつけずにいた。

強みと自信は必ず比例するものではなく、むしろ、初めて自分の強みを探す人は自分を客観的に見つめるたびに自信を無くしていくこともある。


姉だから見つけられた強み、ということではなく誰から見てもゆるがない強みが妹にはあった。


・美人であること

そして、

・調理の仕事しかしていないこと(免許あり)


ローチョコレートという真新しすぎるものを新潟で広めるのは相当時間がかかると予測はしていた。妹も時折、


「ほんとに新潟で広まるかな…」


という不安をこぼしていた。

私の中では「2年スパンでいく」と決めており、新しいものが認知されるまでに6ヵ月、妹が信頼されるまでにさらに6ヶ月、不特定多数にむけて発信するのにプラス1年、と考えていた。


「2年後には、新聞かテレビに確実に取り上げられる、心配するなって!」


と根拠のない自信で妹を励ましてはいたものの、人脈ゼロ、知識・情報ゼロ、認知度ゼロの状態から始めた妹にとっては宙を掴むような話

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