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17/2/19

第五回 記憶の扉 ~俺は何なんだ~

Image by Olia Gozha

2009年、Yahoo Blogの記憶の扉




生まれて




この




名前で




生きてきた。






幼い子供に




ある時




ナショナリズムが



雨となり





降り注ぎ





壁となって




立ちはだかった。





それでも




この名前で




生きてきた。








アメリカに




旅立った。








パスポートには




見慣れない




名前が




在った。








ナショナリズムが




降り注いだとき




韓国名だと




思っていた。








その




名前は




韓国パスポートでは




違う




呼び名




だった。








在米日本人には




韓国人と




言われた。








在米韓国人には




日本人と




言われた。








球団に説明をしても




日本で




生まれたのに




何故




日本人では




無いのだと




理解されなかった。








球場の




アナウンスの




呼び名は




キン ユニ




ではなく




突然




Yun Hee Kim




韓国のパスポートの




呼び名に




変わった。










球場で




声を掛けられる。








チームメイトは




観客の言葉を




俺に




簡単に問うた。








お前は




日本人か?




韓国人か?








俺は言葉を




失った。








沈黙を




得て




そして




日本人だと答えた。










LA TIMESに掲載されて




脚光を浴びた。








子供の時から




野球で




活躍すると




何時も




俺には




ナショナリズムが




壁となり




立ちはだかり




雨となり





降り注いできた。








お前は何者だ。






俺は何者だ。









俺は








人間だ。








開幕からの活躍で呼ばれた。




BIG YUNI




のニックネームも




何時の日か




かっ飛ばすやつ




YUNI BOMBER




に変わった。





YURI BOMBER





打ちまくった意味の他に




もう一つの意味がある





謎の爆弾犯にちなんだ呼び名だ。





日本から来た





お前は




誰だ





何者だ。







ナショナリズムが降り注いだ時から




俺は




誰だ。




何者だ。








俺は






何なんだ。




今、




日本国籍と




名前を




持っていても




何が変わるわけでもない




俺は




何かを




問いながら




生きている。



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