top of page

13/5/18

ニート→エンジニア→????②

Image by Olia Gozha

びっくりした!!!めっちゃ読まれてんじゃん!3人も先が気になる人がいるだって??ちょっと面白いこと書けないので怖気づいています。。。


さて、今回の保険はこの辺にして。

今回は、エンジニアになる前に脱ニートを目指したちょっとありえない仕事の話をします。

タウンワークを見ていると上野で日給1万円!という求人を発見。確か、正社員になれば月50万円も頂けるとか書いてあった気がします。まぁ今にして思えば怪しすぎるんですよ。

ただ、そこは世間知らずのニート。早速応募をしたところ、面接をしてくれるとか。

大学の入学式で親に買ってもらったスーツを着用し、張り切って面接会場の雑居ビルへ・・・

他にも面接の方が二人いて、私は3番目。一人はスーツのおっさん、もう一人はギャル(?)のような出で立ちのBBA。面接を待っているとパーテーション一枚なので内容が聞こえてくるんですよ。おっさんは何てことなかったんですけど、問題はBBA。

B「あれー履歴書忘れてきてしまったみたーい♪」

面「」

B「ごめんなさーい。写真はあるんですー」

俺「お前の写真は履歴が分かるんか?」とか心で思っていると早々と引き上げるBBA。


次は、私の番・・・まぁ内容はタウンワークの通りだったので割愛させて頂きます。

面接帰りに、久しぶりにスーツで高揚していたのは覚えています。

当時付き合っていた彼女と飲んでいると採用の電話が!長らく働いていなかったので相当喜んだのを覚えています。

さて、早速次の日はりきって仕事に行ったのを覚えています。

恥ずかしいことに日給1万、日払いOKの文字しか読んでなく何の仕事をするのかさっぱり・・・雑居ビルにつくと黄緑のウインドブレーカーを着た人が10人ぐらいと野菜と果物が山の様に積んであるではないか・・・

おいおい一体俺は何をするんだ?と思っていると社長から契約書が渡され印鑑を。

この契約書ってのが、厄介でなんかよく見なかったのですがどうやら”事業委託”ってやつだったみたいで・・・


まぁ知らずに先輩社員に連れられて何故か山のように果物を持ち電車に乗って田町へ・・・

簡単に話すとどうやらその果物と野菜を行商のおばちゃんのように一件一件家を練り歩いたり道端で売ってくるというものでした。

まぁ普通に考えて怪しいし売れるわけがないんですよ。

その先輩社員にいきなり、

「じゃあこっからここまで売ってきてね♪」

と無茶ぶりを・・・ニートがモノをいきなり売れるわけないじゃねぇか!こんなん出来たらニートやってねぇよ!

と愚痴を言いながらりんごやらオレンジやらを持ってトボトボと街を彷徨う私。。。

何件家に行っても売れない・・・

マッチ売りの少女ってこんなかんじかなぁ・・・なんて思いながらも一応日給1万なんだからその分稼がなくては。と必死に声をかけるが皆、怪訝そうな顔・・・顔・・・カオ!!!

けどさ、根が真面目なので

「これ、もしバンバン売れるような技術を身につけたら何でも売れるんじゃね?どうせ職質受けても会社のせいにできるし、出来るだけ技術を・・・」

とか考え始めたのが17時。後1時間。やってやろうじゃねぇか!と意気込むと1袋売れた!オレンジ1袋!一袋1000円という法外な値段なのに売れた!確かに高級なオレンジらしくて旨いことはうまかった。。。

そこで、時間なので帰社して社長に日払いを請求すると何故かオレンジを渡されました。

「あぁそういうことね。おつかれってことで味見していいよってことでしょ?」

と待っていると奥へ消えていく社長・・・

ん?待っても待っても1万円を持って帰ってくる気配がないぞ?

他の社員に聞くと、この話にはからくりがあって業務委託だから売った分の20%しか給料にならないよ?

とのこと。つまり、私の今日の”日当”はオレンジ一個ってことらしい・・・

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww・・・・ワロタ・・・

最低賃金も業務委託だから払わなくて良いみたいとのこと。

おいおい。マジかよ今日の交通費だけでもくれよ!と思いながらもオレンジ一個を持って雨の上野駅に向かったとさ・・・

脱ニートの味はオレンジの味でしたとさ。。。

その日のうちに辞めてやりましたとさ。

あの、よく分からない八百屋さんの人たちを今でもたまに街で見ることがあります。そっと、辞めたほうが良いよと諭す気持ちを持ちながら決して近づかず買わないことにしています。

以上。


次回はもう少しエンジニアへ向けた話をしようと思います。。。

聞きたい人がいれば・・・


←前の物語

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page