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唄が聴こえた。
何の曲かわからない。
そもそも、耳が悪い。
ただ、単なる叫び声ではないことは、わかった。
「リズム」があった。
どこからその声が聞こえているのかもわからなかった。
とりあえず、目指していた公園に向かった。
公園に着いた。
歌声が、より大きくなった。
「ここだろう」。 そう確信した。
束の間、「声の主」を探し、うろうろした。
「何のために、その公園に向かったのか」。
当初の目的も、忘れていた。
コレを書いている時点でも、思い出せない。
しばらくして、「ボロボロ」の女がいることに気付いた。
「ボロボロ」というのは、見た目が「ボロボロ」だからだ。
服装が、そこらから拾ってきたような服装だった。
まるで、死体から追い剥ぎってきたような…。
ルックスはいいのに、もったいない…。
なんとなく、そう思った。
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