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真夜中の雨

Image by Olia Gozha

 唄が聴こえた。

 何の曲かわからない。

 そもそも、耳が悪い。

 ただ、単なる叫び声ではないことは、わかった。

「リズム」があった。

 どこからその声が聞こえているのかもわからなかった。

 とりあえず、目指していた公園に向かった。


 公園に着いた。

 歌声が、より大きくなった。

「ここだろう」。 そう確信した。

 

 束の間、「声の主」を探し、うろうろした。

「何のために、その公園に向かったのか」。

 当初の目的も、忘れていた。

 コレを書いている時点でも、思い出せない。


 しばらくして、「ボロボロ」の女がいることに気付いた。

「ボロボロ」というのは、見た目が「ボロボロ」だからだ。

 服装が、そこらから拾ってきたような服装だった。

 まるで、死体から追い剥ぎってきたような…。

 ルックスはいいのに、もったいない…。

 なんとなく、そう思った。

 

 

 

 

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Image by Jukka Aalho

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