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北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に行ってきました。

Image by Olia Gozha



8月29日~9月1日。


移動除くと実質2日間の旅で、


昼間は観光。夜はプロレス観戦という旅でした。

【はじめに】


TVをあまり見ない僕でも、軍事アピールは知っていたので、正直怖かったです。


北京で乗り継いで行ってきました。




飛行機内では、TVでよく見る軍事パレードや独特な踊りなど流れていて引きました。


はたして無事に帰れるのか・・・。不安が頭をよぎり旅がはじまります。





空から見ると、


周りはほとんど緑の農地です。


家は、薄い茶色の瓦一色で、


日本みたいに色とりどりで自由な感じではなく地味で画一的な印象。


北朝鮮のスポーツ選手(競技不明)らしき団体の方と一緒の飛行機でした。



空港周辺では軍服を来た人がいて、



軍の車両などもあり怖かったです。


銃を向けられて「早く歩け!」とかは無かったです^^;(勝手なイメージ)








どきどきしながら写真を撮りました。






そんなこんなで無事空港にたどり着きました。


全体的に街も人も質素で素朴な感じ。


街はきれいでごみが落ちていなかったです。


店がほとんどないので、そもそもごみになるものが無いようです。


都心以外は農地がほとんどのようですが、首都平壌はビルが建ち並び驚くほど近代的です。














日本との時差はなし。


気温も日本とほぼ同じで東京より若干涼しい感じで過ごしやすかったです。


文字はハングルで言葉は朝鮮語。韓国と同じ。


日本語、英語はほんの少しだけ通じる感じ。






【社会システム】


社会主義国なので、家賃、交通、医療費、教育費、なんと全部無料!


水道光熱費は有料。全員公務員。国から物資やお金が支給されるようです。


国への貢献度に応じていい家、マンションが決まるようで、


お金を払えばいいところに住めるわけではないようです。




基本的になにもかも平均的な感じで立派な家もなく金持ちも乞食もいない様子。


極端に太った人や痩せている人は一人もみかけなかったです


(金正日と金日成は太ってますが^^;)


平壌を離れて郊外は畑ばかり。食糧危機なんて本当!?って思いました。




資本主義ではないのでそもそも豊かとか貧しいという概念がない感じです。






【お金】


お土産屋では、飲み物全部がワンコイン100円!ジュースもハイネケンもスーパードライも北海道生ビールも^^;外国の商品を売っているのは驚きました。


「値段とか良く分からないけど、とりあえず売ってます。」って感じ。ノルマも何もなさそうです。


端数切捨てで、細かい為替とか関係なし。直接、円、ドル、ユーロ、元とか使えるようです。


(自分は円しか持ってなく、現地で北朝鮮のお金に換えてお土産に持って帰ろうと思いましたが換えれなかったです。そもそも、そういうものではなく、思考の枠の外の国でした。)






【通信】


現地のひとは携帯で話しているけど、


日本の携帯では国際ローミングできません。さすがに外国人向けホテルにはWiFiあるだろうと思いましたが無かったです。


4日間電話もメールも返せずご迷惑をおかけしましたm(_ _)m








【移動手段】


地下鉄、バス、タクシーがあります。


高速道路もありますが道路はでこぼこでスピードは出せない感じで高速道路に普通に歩行者がいます。


道路はどこも広くすいてます。信号はないです。




地下鉄内は電気が暗かったです。地下鉄というより国全体の照明もですが。


バスの中バスの中






【娯楽】


カラオケがあります。あとお酒と煙草。


遊園地やボーリング場などもあるようです。


遊ぶところは少なそうです。








【人】


なんかイラついているひとや、写真一緒に撮ってくれたりする人やそれぞれでした。


最前列のプロレスのチケットを落としたら、


席をはずしている隙に、チケット拾ったおっちゃんがしれっと俺の席だと言わんばかりに座っていました。


ガイドさんに説明して通訳してもらい、どいてもらいましたが面倒くさかったです。まあ自分が落としたのがきっかけですが。






タバコ吸う人はめっちゃ多い印象を受けました。昔の日本のようです。


みんな胸に金正日と金日成のバッチをつけてました。きっとそれがルールなのでしょう。


街や建物内などいたるところに金正日と金日成の写真や像がたくさんあり、国民は尊敬しているようでした。






子供は手を振れば手を振りかえしてきて可愛いかったです。あと可愛い女性が多ったです。凛とした印象。


逆に男は韓流スターみたいな感じな人はいなかったです。






テレビの軍事パレードを見ると洗脳されたロボット的な人が多いのかな?と怖かったですが、


笑ったり、ぼっーとしてたり。だらーっと座ってるだらしないおっちゃんとか。


日本と同じでいろんな人がいて普通でした。


しいて言えばみんなゆっくりで東京みたいに急いでいる人とかはいなかったです。




















【料理】


料理は、質素。素朴な感じ。基本的に韓国料理と同じですが、骨付きカルビ!とか派手なものはなく味付けはあまり辛くなかったです。


僕達が食べたのは品目数も多く観光客向けの料理だったのかなと思います。


北朝鮮のビールは普通に美味しかったです。
























【国境】


韓国との国境に行ってきました。


壁も何もなく。兵士が何人か立っているだけ。


走れば超えられる感じ。もちろん超える勇気はなかったですが。


ちなみに僕たちは北朝鮮から観光客なので、


気を遣ってくれたようで国境に韓国側の兵隊はいませんでした。










説明のお兄さん


軍事境界線軍事境界線




写真の青い建物が韓国側。その隣の建物が北朝鮮側のものです。(逆かも!?)


建物のちょうど真ん中が国境になっています。






建物の中に入りました。会議室では、パスポートなしで国境を行き来できました。


(テーブルの真ん中ちょうど国境になっていました。)






【宗教】


宗教はどうなんでしょう。


寺院など見当たりませんでした。






【インターナショナルプロレスin平壌】


そもそも今回の旅はアントニオ猪木の「インターナショナルプロレスin平壌」への参加でした。


猪木議員は30回も北朝鮮に来られていて、今回のプロレス興業はなんと19年ぶり!






「スポーツを通じて世界平和」に向けてめっちゃ頑張っているなんて知らなかったです。


争うのはスポーツの中だけで十分ですね!






プロレスはガチの戦いではなくエンタメということが分かっていないのでガイドさんはがっかりしてましたが、


逆に"平和"ということが伝わったといっていました^^


















すごい至近距離で見れました。プロレスファンではない自分が前ですみませんm(_ _)m




【最後に】


今回の旅で見れたのはほんの一部だと思います。


北朝鮮は怖いニュースがなければ、親しみの持てる誰もが嫌いになれない国だと感じました。


実際自分もそうでしたがTVや新聞を見ただけで全否定するのはどうなんでしょう(否定せざるを得ないように作られていますが)


多くの国に軍隊がいて演習はやっていますし一つの側面だけで判断するのは・・・。


誰も戦争などしたくないはずです。


僕たち一人一人の嫌悪感・分離感が戦争のはじまりではないでしょうか。




最終日の夜にガイドの金さんとお酒を飲んだのですが、


妻と子供2人との為、仕事は辛いことあるけど国の為に頑張っているといってました。


世の中を良くしたいという志を持って仕事していました。


北と南の平和的な併合を望んでいました。


当たり前ですが本音として誰も戦争なんてしたくないのだと感じました。


北と南に国が分かれたのは、自分の身体が分断されるのと同じ苦しみだと感じ涙がでました。








日本はなぜアメリカのいいなりになっているのかと問われ、


なんとも言えない情けない気持ちになりました。


事実、北朝鮮はロシアを追い出し独立しています。


GDPが日本の数十分の一のごく小さな国にも関わらず必死に頑張ってます。




資本主義と社会主義。どちらも利点と欠点があり人によっても良い悪いがあると思います。


お金を人よりもガンガン稼いで自由に買い物がしたいという人もいれば、お金なんて無くても皆と平等で安全が守られ生活できればいいという人。


どちらも好きに自由に選べるといった調和した社会システムが必要なんだと感じます。


わざわざ喧嘩する必要はないはずです。








北朝鮮は有刺鉄線だらけで、銃を持った洗脳人間だらけで日本を攻撃しようとしている最悪な国!


というのが行く前のイメージでしたが実際は素朴で素敵な人ばかりでした。


そもそも僕たち日本人も情報操作された人ばかりであり、


本質的、多角多面的、未来長期的にはどうなのか。


枠の外で考えなければ踊らされるだけで何も変わらないと思いました。





長文失礼致しました。


賛否両論あるかと思いますが、


感じたことや質問でもなんでもよいので、


コメント書いて頂けたらと思いますm(_ _)m


もし何か共感できる部分があればシェア頂けたら幸いです。



読んで頂きありがとうございます。

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