夫婦の間で信頼が損なわれる場合があります。
一方が不倫をした場合、相手の配偶者は離婚を考えるかもしれません。
そうでないとしても信頼が損なわれます。
その信頼を回復するには何年も掛かります。
離婚を取りやめて、一緒に生活を続ける決意をしたご夫婦は、
これからどうすれば良いかを決めていくことになります。
何が出来るのでしょうか。
どうすれば良いのでしょうか。
4つの点を考えましょう
◆◆自分に正直であること
何があったのか。何をしたのか。
どう思っているのか。どうしたいのか。
自分の気持ちを正直に考えてみましょう。
愛と敬意が絶対に必要です。
潔白な側の配偶者は罪を犯した配偶者を許せますか。
たっぷりの愛で抱きしめることが出来ますか。
自分に正直に事態を見つめて下さい。
罪を犯した配偶者は自分の犯した裏切り行為について
話すのは非常に辛い事だと思います。
正直にすべてを話すのは難しいかもしれません
時間が掛かりますが待ちましょう
話し合う目的は罰することではなく、この悲劇から学び
夫婦関係を強める事です。
この目的を忘れない事が重要です。
◆◆協力し合う
「二人は一人に勝る」と聖書は述べています。
「彼らはその骨折りに対して良い報いを得る」からです。
「もしもそのうちの一人が倒れるなら,
他方の者がその仲間を起き上がらせることができる」のです。
この言葉は,信頼を回復しようと努めている夫婦に特に当てはまります。
不信に陥った二人は自分たちの将来を考えます。
離婚を決定するのは簡単ですが、
離婚しない事にした場合は、話し合いはさらに重要になります。
どうすれば、離婚をとどまれるかを必死に考えるのです。
どうすれば、結婚生活を継続してさらに向上して強固な夫婦になれるか。
あなたもあなたの配偶者も,関係悪化の原因である
不信を解消するよう努力しなければなりません。
夫婦関係を以前以上に良いものにすることに,
共に取り組む必要があります。
以前の夫婦に戻るのではありません。
そうであればまた、同じ問題に陥るかも知れません。
ですから、以前の問題も一緒に解決する必要があるのです。
もし一人一人で対処しようとするなら,
さらにより多くの問題を招くことになりかねません。
ですから,互いをパートナーと考えるて、協力する必要があるのです。
この場合も愛と敬意が絶対に必要です。
◆◆これまでの習慣を変える
,「もしあなた の右の目があなたをつまずかせているなら,
それをえぐり出して捨て去りなさい」という助言を与えました。
あなたが罪を犯した側であれば,夫婦関係を良くするために,
どんな行為や態度をえぐり出して捨て去るべきか,
思い当たりますか。
●姦淫の相手との接触は絶つ必要があります。
ある夫の声
相手の女性とは二度と連絡を取らないようにする。
携帯電話の番号を変更するのは必須です。
それでも接触をすべて絶つことはできなかったので,
会社を辞めました。
まだ必要であれば住まいも替える覚悟でいます。
そうした不便は忍ぶだけの価値があるます。
●罪を犯した側には,人格を改める必要。
異性の気を引こうとする傾向。
他の人とのロマンチックな関係を空想する傾向。
「古い人格をその習わしと共に脱ぎ捨て」ましょう。
以前の習慣を改めて,配偶者からもっと
信頼してもらえるようにするのです。
●妻への愛情表現をする。
愛情を言葉や仕種で表現するのが苦手ですか。
そうであれば,配偶者に愛を示すことや
安心させる言葉をかけるのは,
初めのうちきまり悪く思えるかもしれませんが,
惜しみなくそうするよう努力してください。
●日常の行動を包み隠さず話す努力を続ける。
何も隠し立てしていないことを示そうとして,
毎日必ず,自分の身の回りで起きた事柄を,
ごくささいなことまで全部,話しました
やってみましょう
どうすれば信頼を回復しやすくなるか,互いに尋ねてみてください。
そして,それぞれの答えを書き出して,そのとおりにしてみることです。
また,定期的に行なう事柄の中に,何か一緒に楽しめることを加えましょう。
◆◆次の段階に進む。
もうすべてが元どおりの良い状態になったかのように生活してもよい,
と考えてなりません。
「性急な者はみな必ず窮乏に向かう」と警告されています。
信頼の回復には時間がかかります。
何年もかかる場合があるのです。
裏切られた側も,十分に許せるようになるまでには
時間がかかるものです。
ある妻の声
「以前は妻が夫の浮気を許せないなんておかしい。と思っていました。
でも,自分の夫が浮気した時,許すのがなぜ難しいのか,分かりました」。
そうです,許す―そして信頼する―ことは,大抵,一朝一夕にはできないのです。
とはいえ,『いえる時』が来るのも確かです。
最初のうちは,あまり何でも話さないのが最善だと思えるかもしれません。
しかし,そうするなら,配偶者を再び信頼できるようにはならないでしょう。
傷がいえるためには,相手を許し,
その事実を,自分の考えや気持ちを話すことによって示す必要があります。
また,相手にも,うれしいことや心配なことを話すよう勧めてください。
●苦々しい気持ちを募らせてはなりません。
そういう感情に打ち勝つように努めてください。
いつまでも憤慨しつづけたりしないで下さい。
やがてはあなたも配偶者も,夫婦関係における
必要な変化を遂げられたと思えるようになり,安心感を抱けることでしょう。
夫婦関係を再び良いものにすることに心を砕く必要はなくなり,
一緒に他の目標に向かって進めるようになります。
定期的に自分たちの進歩を吟味するための時間を取るよう計画しましょう。
少し後戻りしたと思えるなら,その点に対処して,
互いへの誓約を再確認しましょう。
夫婦関係を元に戻すというよりは,
新たに以前よりも強固な関係を築き上げるのだと考えましょう。
◆◆あなたにもできる
あなたにも夫婦関係を円満なものにすることができます。
関係を再び良いものにすることができた夫婦は多くいます。
ある夫婦は離婚の危機に直面した時から,もう20年余りたちました。
ある夫の声
「夫婦関係が特に著しく好転したのは,夫婦で聖書を研究した時です。
おかげで二人とも,あの辛い時期を切り抜けることができました」。
妻はこう言います。
「夫婦としてあの悲痛な時を耐え抜くことができて,
わたしは豊かに祝福されたと思っています。
二人で一緒に聖書研究をし,懸命に努力した結果,
今では関係が素晴らしく良いものになっています」。
共通の話題と価値観を持つことが出来るようになりました。
共通の価値観、人生観は重要です。これが無ければ立ち直れません。
●考えてみましょう…
わたしたちが配偶者の浮気にもかかわらず,
離婚しないことにしたのはなぜだろうか
今,わたしの夫(または妻)には,どんな好ましい特質が見られるだろうか
わたしは,かつて交際していた時,ささやかながらもどのように愛を示しただろうか。
今,再びどのように愛を示せるだろうか