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16/10/1

ブラック企業の社畜が人生で初めてナンパしたら人生270度変わった話 2話

Image by Olia Gozha

※前回のおさらい※

ブラック企業で人生に絶望していたところ、

バーである女性と出会う。


酔った勢いでナンパし、

ひょんなことからその女性の勤務先へ転職することになった。


前回の話はコチラ

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新しく入った会社で売っていたのは、

飲食店の厨房で出る下水を綺麗にする装置。


オゾンの力で掃除が劇的に楽になるというものだった。


「また飲食店の厨房かよ・・・」


と思いながらもゴキブリよりはましかと思えた自分もいた。


何より、酔った勢いで働くと言っちまった以上、

あとに引けないというのも大きかったのだが。


前職に比べて魅力的だなと思ったことは大きく3つある。


1つ目が月給が1万円上がったこと。

そして2つ目が社長が良い人そうで詰められる心配がないこと。

3つ目はキレイなお姉さんと一緒に働けることだ。


そして、実際に働き出して気づいたこと。


飲食店の下水がメチャクチャ臭い!


もうこの世のものとは思えないほど臭すぎる。


下水をそのまま流さないように

厨房近くに貯めていく箇所があるのだが、

そこの匂いが地獄なのだ。


そして、


この地獄に装置を設置するのが俺の仕事だ。


俺は地獄での仕事をスタートしたのだ。


でも、上司から詰められることもないので、

なんとか我慢ができた。


キレイなお姉さんとも少しずつ距離が縮んでいくのが分かって、

なんとか前よりはマシな生活を送れていた。



しかし、事件は起きてしまった。



結論から言うと、

このお姉さんは社長と不倫していて、

それが社長の奧さんにバレた。


その後もいろいろな小さいゴタゴタが出てきて、



会社自体がなくなっちまった。


そう。


俺は転職して3ヶ月目にニートになったわけだ。



あのバーでナンパさえしなければ。


本当に悔やんだ。


「やっぱり戻ってきちゃいました」


って前職の会社に戻ってみるか?


そんなんできるわけない。



明日から何して生きていけばいいんだ?


そんな人生のどん底に落とされた。


友人に相談しても哀れに思われるだけだと思い、

なかなか相談できなかった。


こんなかわいそうな人間、

日本中探しても自分くらいなんじゃないかと本気で思ってた。


アルバイトの面接でも受けるか?


いや、28歳という年齢でアルバイトの経歴を持ってしまったら、

ますます正社員復帰が遠のくはず。


では、どうすればいいのか。


プライドも捨てて、

地元で一番高学歴だった友人に相談してみた。


「それは大変だったな。だったら、ぜひ紹介したい人がいるよ。」


といって、ある男性を紹介してくれたのだ。

(ここではAさんとしておく。)


なんでもそのAさんはその友人の大学の先輩だそうだ。


そして、転活コンサルタントという肩書きの人で、

転職活動のサポートをしているとのこと。


それも無料で。


「人材紹介会社にいるような人なのか?」

友人「違うよ。人材紹介会社の人に相談するのはマジでオススメしない。あれは、転職させることでその会社からマージンをもらっているんだ。だから、ブラック企業だろうがなんだろうが無理やり応募させようとしてくる。結局入社してもらえなければ売上が発生しないからな。」

「そうなのか。もうブラック企業はごめんだよ。でもなんでAさんは無料でサポートしてくれるんだよ!」

友人「Aさんは普段はフリーのライターをやっているんだ。それで、求人広告なんかを書いてるみたい。だから、転職市場の裏側をずっと見てきた転職活動のプロフェッショナルだ。そして、もっと良い求人広告を書くためには、転職活動している人の生の声を聞きたい。そう思って、転職サポートを無料で始めたそうなんだ。」


相変わらずこいつの言うことは頼りになる。


やっぱりこいつに相談してよかった。


そう思ってAさんの連絡先を聞いた。


そしてAさんに連絡を取って、

俺の人生はまた大きく変わることになる。


今度こそ良い方向にだ。


もし続きが気になるという方は、

ぜひこちらを見て欲しい。


続きはコチラ






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