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16/6/26

桜並木の寿命

Image by Olia Gozha

戦後の焼野原になった我が国の国土に多く植えられたのがソメイヨシノ。この桜の寿命60年説がまことしやかに語られているが。

1990年代になって全国の桜並木の桜の木の衰弱が激しくなり、この「寿命60年説」が実しやかに流布した。

このソメイヨシノは江戸時代に江戸の染井村の集落に暮らしていた庭師達によって作り出されたと言われている。接ぎ木でしか増やすことができず、全国にある全てのソメイヨシノはかなり限られた親木からのクローン。もしかすると親木は一本で日本中のソメイヨシノがその子孫という可能性もある。

小学校の庭に植えてあったソメイヨシノは黒っぽい実を付けたが、あの中の種を植えてもソメイヨシノとは違う桜になってしまうらしい。

一方で成長のスピードが速く、あっという間に桜並木を形成するので、成長も早いが枯れるのも早いとのイメージができたようだ。


全国のソメイヨシノが全てクローンだとすると、その遺伝的な特性はかなり同じはず。

それ故に、排気ガスなどの環境汚染、温暖化等のストレスが全国的に広まると全国的のソメイヨシノが一斉にその影響を受けて勢いを無くすというのは納得がいく。

また道路沿いや公園等に植えられていることが多い為に、大きくなるにつれて周囲に張り回した根が通行者や桜の観察者に踏み荒らされて弱っているとも言われている。

桜の様な木は弱ってくると抵抗力が弱くなり菌に冒されたり、表面にキノコが繁殖して、中身に空洞を生じてしまう。そして自重に耐えられなくなって折れたり、朽ちたりしてしまう。


うちの周りも神奈川では有名な桜並木だが例に違わず多くの桜の幹に空洞やらサルノコシカケの様なキノコが生えていて、台風の後には数本がなぎ倒される様になってきている。

行政も危険を排除する為に枝を払ったり、痛んだ木を伐採しており、並木も以前の様な勢いがなくなってきている。

花を楽しめるのは一年に2週間強だが、暖かくなってきた頃から今年はいつ頃咲くのだろうかと想像するのが楽しみになっている。

是非、「60年寿命説」が単なる俗説であることを切に願う次第である。


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