【職安から受験?】
退職後は主夫業に取り組む(ただし料理はほとんどできない)生活を送り始めたわけだが、時を同じくして職安へ雇用保険の基本手当受給申請に行くタイミングを迎えた。
とても求職活動をできるような心身状態ではなかったが、こういった申請手続をしておかないとますます心が病んでいくのは経験済み(この時実に三度目の職安)なので、最低限の求職活動をこなし認定日に向かうというパターンを繰り返していった。
もっともこの時期の世間は買い手市場。真面目に求職している方ですらなかなか仕事は見つからない頃合い。
そのため職安は常に飽和状態。職員に職業相談をするだけでも何時間待ちになることやらといった具合だった。
地域によっては認められないケースもあったのだろうが、私の通っていた職安はこの世の中の景気と相まって、インターネットによる求人検索だけでも求職活動として認められていた。
売り手市場になったらそんなこともなくなるのかもしれないが。
こうして何度か職安に通ううちにふと思いついたことがあった。
(せっかく時間があるわけだから何か勉強でもしてみるか…)
前回の職安通いの時にも同じようなことは考えたのだが、その時は面接であっさり落とされてしまった。確かITビジネス科なる事務仕事の基本講座だ。
あくまでこれは自己推測に過ぎないのだが、面接での受け応えが悪かったとか、態度が良くなかったとか、挙動不審だったとか、そういったことが落ちた理由ではなかったのだろうと。
むしろその逆で、無理無駄のないスマートな面接をこなしてしまったことと、事務に関するPCスキルをそれなりに持ち合わせていることをつい調子に乗って喋ってしまったので、
「この人は基本講座を受ける必要は全くない」
と判断されたのではないかと(笑)
そんなほろ苦い経験があったので、今回は本当に自分が持ち合わせていない知識で、かつ身につけてみたいこと、その線から探っていくことにした。
職業訓練はいくつかに分類されているが、主となるものは求職者支援訓練と公共職業訓練。
この2つの訓練は雇用保険の受給資格の有無によって、どちらが受講しやすくなるか大きく変わっくる。
私は受給資格有りだったので、後者の公共職業訓練から選ぶほうが有利だった。前回ダメだったITビジネス科は真っ先に消去。
そうなると一番興味を惹かれるのは「IT・Webプログラミング科」。いわゆるWebサイトの構築を学ぶ講座だ。
HTMLとかCSSとか単語としては聞いたことがあっても、それが具体的に何を指しているかまではよく分かっていない。
そういう意味では興味の湧く知識が習得できるかもという点でマッチングしていた。
職安の訓練校担当窓口で色々と相談した上で、受験(というほど大袈裟ではないが)することを決めたのだが…