「ああ…」
この数年間、「体調に自信がない」という理由で、パート的な働き方をしている。
少々の頭痛くらいであれば、鎮痛剤で何とかカバーは出来る。
問題は、いつも忘れたころにやってくる。
左耳が、キーンとする。こめかめに伝わり、ひどいときは瞬きすることで目まいを感じる。
水分を補給し、しばらくするじっとしていると落ち着くことが、ほとんど。
そうして、また自分の異変を忘れ、没頭する。
没頭しているうちに、気が付けば、また目まい、次は立てなくなる。
それも、また、しばらくすると落ち着く。
そうやって、自分を騙しながら、日々を送ってきたのだろうか?
自分のことを「病気」だとは思っていない。ただ、大きな故障をしたので、
小さな故障は繰り返して当たり前。ちょっとずつ自分をメンテナンスしながらも、
生きている限りは、なるべく楽しく過ごしたい。
思考の故障に気が付いた。
一生懸命にやりすぎていたのだろうか?
突然、仕事に行く気がしなくなった。出勤途中に、足が震え、向かっても向かっても到着しない。
何度も何度も、引き返してしまう・・・
怖かった・・怖かった。とにかく怖かった・・・・
あまりの苦しさに、心療内科を受診する。
「状態は、良くないですね・・・。このまま、続けることを勧められません。」
わかっている・・わかっているけど、せめて、整理だけはしたい。
そうして整理をして帰った。
今度は、声が聞こえる・・・
電話がかかるたび、訪問者が来るたび、怯えた・・・
怖い…怖い 怖い・・・・
恐怖の合間には、なぜかすごく冷静な時間がやってくる。
誰かに、相談しておこう・・・
意味のわからない文章で、多くの知人・友人に連絡した。
返事の回数だけ、冷静になっていく・・・
もう、終わりにしていい!! やっと、自分で自分を解放することを許した。
気が付けば眠っていた。
それほど長い時間ではないが、目が覚めた時、ちがう感覚を覚えた。
よくわからない・・けれど、見える景色の色が違う・・・?
同じ景色をみているはずだけど・・色が違うのか?
しばらくすると・・また眠っていた。
その日の夜は、ぐっすり眠れた。それから、気が付くと眠っている。
夜もぐっすり眠れている・・そんな時間を2日くらい続けた翌日、
知人とあった。
本当は、会ってもらう価値もない自分だと思い、断ろうと思っていたが、
あった瞬間に、その気持ちを伝えた。
自分なんて価値のない人間だ・・・
そういえたら、つらつらと今の気持ちを話せた。
それだけでない、自分の次の思いまで・・・・
何で・・そこまで話せたか?
もちろん、自分にまだ余裕が残っていたから、まず、知人の辛かった時代エピソードを
聞けたから・・・。人の話を聞ける余裕がある!!大丈夫だ!と思えたから。
80歳まで生きてたら・・「書くこと」の持つ癒し効果?を立証してみたい。
そう思い描いた自分の目標・・・初めて口に出していた。
80歳まで、故障してもメンテナンスを繰り返し、その日その時が、楽しければいい