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熊本地震:中国地方、近畿地方のホテルや旅館は被災者に安く宿泊先を提供していただけないでしょうか?

Image by Olia Gozha

熊本地震の体験。私は熊本市内で地震に遭い、いま本州に逃れてきた。


4月14日は友達を誘ってドライブへ行き、熊本市民憩いの湖を散歩してカフェでお茶をして穏やかな一日だった。その日の夜21:26頃、夕食を食べてダイニングでゆっくりしているときに、何の前触れもなく急に下から突き上げるような激震があり、とにかく外へと玄関に向かった。車に逃げ込んで、そのあとも次々にくる余震に近所の人たちと励ましあいながら朝を迎えた。


4月15日の日中は、小さな余震はあったものの比較的収まっていたので、私は必要なものを車に積んだ。地震で散乱した家具を片付けていた人も多かったと思う。ラジオをずっとつけいたが、余震はあるが昨日ほどの大きさではないだろう、という解説をしていた。昨日の車中泊と余震の怖さで、ほとんど眠っていなかった。怖いから車で寝ようか迷ったが、まだそのときは家で電気も水道も使えたし、ベットのほうが体が楽なので玄関から一番近い部屋で、玄関の鍵がすぐあくようにして眠った。そしてその深夜1:26日。あの揺れをどう表現していいのかわからない。地球が壊れたと思った。恐ろしすぎて、飛び起きて玄関に向かおうとするけど激震でうまく進めなくて、靴がうまくみつからなくて、履けなくてもがいて外にでた。車に乗って近くの周りに大きな建物がない駐車場に駐車して、待機していた。真っ暗な中、サイレンの音が聞こえたり、ヘリコプターが飛んでいるのが見えた。余震があってからラジオでいま揺れがありました、という。戦争中の空襲のときはこんなかんじだったのかな、とか思った。この状況からして、私はもう逃げることしか考えていなかった。空が明るくなって家に戻ると、もう服を取ったりできる状態ではなかった。朝6時、どうにかして下道を通って福岡までたどり着こうと出発した。


その時は早朝だったこともあって、道は比較的空いていて車でなんとか久留米まで行くことができた。そこからは高速バスや地下鉄を乗り継いで博多までたどり着いた。そして本州へ。いまホテルでこの文章を書いている。


本州の特に、中国地方、近畿地方のホテルや旅館の皆様、熊本地震の被災者に安く宿泊先を提供していただけないでしょうか?

今この文章を書いている時点で、はじめの地震からもう5日が経過している。おまけに余震があっている。これ以上長期化すると避難生活の大変さからの病気等の心配がある。おまけに治安や今後への不安もあって心理的にもきつくなってくると思う。私は、可能である場合は九州を逃れて本州への広域避難をしたほうがいいと思う。自衛隊、警察、公務員はこういう時こそ頼りにしたい存在なので土地を離れるわけにはいかないと思う。けれども高齢者、子供、女性等は可能であればそこから逃れたほうがいいのではないか。そして、それを可能にするためにはぜひ特に中国地方、近畿地ようの宿泊施設に協力していただきたい。


とっても雑に言うと、例えばこれから1ヶ月間だけは日本への国内外からの宿泊の予約でこれから入る分はお断りして、空室に例えば被災者なら半額で泊まれるなど受け入れ態勢ができれば、被災者も避難してきやすくなる。







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