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目の前にすやすやと眠る3人の天使。
少なくともも20年前はこんな光景、思いもしなかった。
思えば、中学校のときからさえない女の子だった。瓶底メガネで2つ結びの…とにかく暗そうな女の子。
『高校デビュー』なんて言葉も知らなかった。でも、入った高校で楽しく過ごせると思ってた。
それが、甘かった。オリエンテーションで一緒になった同じ中学校の子。しゃべれるようになったので、仲良くしてくれるんだと思ってた。
でも、彼女の方がある意味、頭がよかった。私みたいなな暗いヤツと一緒にいると友達ができない、と思ったのだろう、始業式には私と距離を置き始めた。
気がつけば彼女はクラスの中心人物。私は集団無視をされるようになった。まだよく知らない相手から。
毎日、1人で教室で食べるお弁当がいやで階段の踊場とかで食べていた。みんなに見られないように。
さすがに担任の先生が気づいたのか、ある日、私を呼び出して
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