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仕事に貴賎などない。
僕は2008年9月末からボートピア(場外舟券売り場)で働いている。
この前月に新卒で入社した会社を半年で退職している。
まあいわゆる、レールから外れたクズだよね、他の人から見たら。
でも僕は必死なのだ。
必死に生きていた。
他人の顔色を伺って。
契約社員として入社した僕は、独特な空気に気がついた。
派閥があるのである。
どんな会社でもあるけど、ここは異常である。
「あの人は仕事ができない」
「あの人は客と寝ている」
出所不明のデマが従業員内を駆け巡る。
22歳の僕は、そんな荒波に流されないよう必死だった。
僕は性格的に嫌われるタイプではないので良かったのだが。
他に目線を向けてみると、ボートピアで働いているということも、自称正しい大人からは批判される対象だったようだ。
「若いうちにやる仕事ではない。」(そんなことはなかった)
「公営競技は虚業だ」(あり得ない、売上の一部が地方自治体に入っている)
僕は当時はこれもスルーできた。
でも今同じことを言われたらスルーできず発狂するかもしれない。
もしかしたら同じことを思っているのか?
それはわからん。
でも毎日仕事していて、上司や従業員からは信頼されていた。
それがいい方向に向かっていく。
2009年の話である。
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