1、いざ!八ヶ岳へ!!
夜の21時ノリ君の車に乗り込みいざ出発!!
だが「俺は寝る」と言っていたので早速爆睡させてもらうことに(笑)
そして朝の5時に麓へ到着。
「白石さん!着きましたよ!」
んあ!?そういえば山登るんだっけ。。。
正直めんどくさくなってきた(笑)
だが歩き出すとテンションは徐々に上がっていき、ノリ君の人となりも分かってきた。
山登りは基本的に一人ですることが多いらしい。
でも今回人の良さそうな僕を見つけ声をかけた。
普段は大手の企業に勤めている。
自分も旅をしてみたい。
白石さんはほんとに凄い!憧れる!
など
登りだして、3時間ほど経った頃彼息切れしていた。
普段から歩いてる僕にとってはこれくらいはなんてことなかったが、彼にとっては結構辛かったようだ。
っていうか誘った本人が辛そうってどうなの?
そんなこんなで山頂に到着。
ここ八ヶ岳はいくつかの山々からなる山脈になっており、今回登ったのはそのなかの「赤岳」という山(2889m)。
「おおおおおおお!!絶景だね!!」
「そ、そうですね!ゼイゼイ。。。」
大丈夫かね?www
5時から登り始めて、登頂したのは10時半だった。
ノリ君が持ってきたガスバーナーセットでお湯を沸かし、二人でカップらラーメンを食べることに。
ずずずずずずずずずずずずずずず。。。。
うんめえええええええ!!!!!wwwww
ほんとに美味しかった登頂した達成感と絶景を見ながらのカップラーメンはなにものにも言い難いものがあった。
あとは普通に下山して帰路につくことに。
もう披露困憊し過ぎて帰りの車でも寝てしまうという失礼をかます。
ノリ君ごめんね(笑)
帰り着いたのは21時。
なんや24時間かけて行って帰ってきたんか。。。
「今日はお疲れ様でした。」
そう言ったノリ君にお疲れ様、と返しその日もノリ君の自宅でお世話になることにした。
なんだか不思議な一日だった。。。
初対面の人と山に登ることになるなんて。
その日は目を閉じてすぐに眠りに落ちた。
そして次の日笠岡市にある稲荷神社まで送ってもらい、ノリ君とはお別れした。
ありがとうノリ君また山登ろうね!!
2、ラスト関東栃木県!!
栃木県に入県した!
栃木に入ってまもなく何もない田舎道を歩いてると車が僕の前に止まった。
「どこいくんだ?乗ってけ。」
と、おじいさんに声をかけられた。
ナカヤマさんと言うその方は凄く無口だった。
「どこいくんだ。」
「日本一周中なんで、今からは北海道目指してます!」
「そうか。」
………………………。
「大変そうだけど頑張れよ。」
「あ、ありがとうございます!」
…………………………。
沈黙は別に苦痛ではなかった。
余計なことは喋らない感じ。
「腹減ったろ。パン買ってやるから。」
「え?」
遠慮したもののもうお店に入ってしまい、結局ナカヤマさんはパンとアイス、飲み物まで買ってくれた。
「会えて良かったな。また会おうな。」
ナカヤマさんはそう言って、握手をして去っていった。
良い人だったなぁ。
って考えながらまた歩き出すと何故か目頭が熱くなって涙が出てきた。
今年で25になるのに情けねぇなぁ………。
と思って涙を拭ったけど、もう遅かった。
涙が止まんなくなってた。
今まで沢山の人の優しさに触れてきたのになんで今??
寂しくなんかないのに。
なんで涙止まんないんだ!
くそ!
最後は嗚咽になって声を殺しながらボロボロ泣いてた。
そっか…………。
俺嬉しかったんだ。
今まで沢山の優しさに触れて、嬉しくて溢れてしまったんだと思う。
正直この旅は生産性があるわけでも慈善活動してわけでもない。
ただ自分がしたかったからしてるだけ。
でもこんな自分に差し入れをしてくれたり、宿を貸してくれたり、ご飯をご馳走してくれたり。
そんな優しさがホントにうれしかった。
そんなことを考えるともっと涙が出てきた。
昔父親が言ってたことを思い出した
「嬉しくて泣けるってホントに素晴らしいことだ。悠もそういうものを見付けなよ。」
って
また泣いた。
3、神さまのお使い
宇都宮市に入った頃、またまた一台の車が停まって中から男女二人が話しかけてきた。
「どこ行くの?」
「日本一周してます。」
「そのお面どうしたの?」
「(?)浅草の雷門で買いました。」
「そう、良かったら車乗ってく?」
なんか色々怪しかったけど悪い人ではなさそうだと自分の感性が言っていたのでお願いする事に。
話しをしていると、どうやら彼女の方が狐のお面にめっちゃ興味もったらしく声をかけたそうだ。
「今日はうちに泊まっていきなよ」
の彼氏さんの言葉に甘えさえて頂き彼氏さんの実家にお世話になったw
実家についてから二人に旅話をずっとさせてもらってたww
狐のお面は浅草で「神の遣いですよ」と教えてもらったので、これも何かの縁だと思い彼女さんに譲ることにした。
「ほんとにいいの!?浅草で買った大事なものでしょ!?」
「いいですよー、せっかくの縁だしそれちょっと形が崩れそうだったんで貰ってもらえるとむしろ有り難いですww」
お面がなかったら出会うことも無かった2人に出会えてホントに幸せを運んでくれました。