彼女「「またストーカーがいるよ。・・・大丈夫?」」
当時、僕はAmazonでDVDの販売をしていた。DVDに独自ノウハウをまとめた学習コンテンツだ。Amazonで販売できると知ったのは偶然で、まだまだ知らないひとも多かった。Kindleや電子書籍が人気になる前だった。今では規約が変更され、同じ手法での販売は極めてむつかしくなっている。レビュー荒らし、返金制度の悪用が横行したため、僕自身、販売はしていない。
日本人のネットリテラシーは本当に高いのだろうか?最近はインターネットでヘイトスピーチが酷い。独自ノウハウをまとめた情報コンテンツの販売というだけで反社会的な詐欺師だと疑われることもある。ウイルスを巻き散らかしているだろうからホームページにアクセスすらしないほうがいい、とブログに書いているひともいる。
彼らの目的は2つ。自己重要感を満たすこと。そしてお金儲けだ。
僕のお客さんにはひとりもいないけど、そんな書き込みを見るたびにお金の魔力は強烈で、人間を美しくも醜くもするのだなと考えてしまう。
DVDはヒットしてランキングの上位になんどもはいった。しかし、知名度が高まるほど悪用するひとは増える。理想のお客さんを求めての企業努力はある瞬間からリスクの増長になっていた。次の段階に進むタイミングがきたのだ。
その時、僕はAmazonからすべての情報を消そうとを決意した。通常、商品カタログの登録をすると消去することができない。半永久的に商品ページが残るのだ。もちろん悪意に満ちたレビューも・・・。しかも転売行為に歯止めがかからず無法状態になってしまう。適正な価格でお買い求めいただいたお客さんの気持ちを踏みにじる行為になる。マーケットプレイスに罪はない。システム的なことだし、規約に沿った対応をしているだけだ。
僕は決死の覚悟で交渉した。交渉を重ねた。運悪くシステムトラブルにも巻き込まれていた。その流れもあり根気づよく交渉を重ねた結果、なんとか商品カタログの削除に成功した。
次に僕が考えたのは販売停止した教材の取扱いだ。販売停止したからにはオリジナル販売はむつかしい。お客さんに嘘をつくことになる。そこで考えたのは「図書館への寄贈」だ。これなら一般のひとにも見てもらえるし、購入者も納得してくれる。そう考えた僕は早速行動した。
しかし現実は甘くなかった。早々に壁にぶつかった。僕の教材はDVDだ。紙ではない。通常は対象外らしい。しかし、お客さんのためにもなんとかできないか・・・と、相談に相談を重ねた。
最終的に、僕を助けてくれたのは国立国会図書館だった。東京にある日本を代表する公的機関。日本唯一の法定納本図書館だ。セキュリティも強固で都道府県の図書館よりも丁寧に扱ってくれる。僕は安心した。でも、最初からうまくいったわけではない。納書制度はあるもののDVDだという理由で最初はダメだった。
はやり僕の著書はダメなのか・・・?
何度も諦めかけた。しかし、担当者が親身になって教えてくれたおかげで複雑な壁を乗りこえて献本できるようになった。僕の著書は、映像資料としての保存が決まったのだ。
うれしさのあまり大々的に公表しようと思ったが、それは思いとどまった。販売停止の理由は、インターネットの誹謗中傷、違法転売だ。闇はふかい。あまりにも深い。しかも、その闇は嫉妬や妬みが原因だ。他人を批判してでも自己重要感を満たしたいという醜さからきている。インターネット経由では解決できないことはわかっている。しかもお金が絡んでいる。小中学校で問題になるイジメの構図よりも悪質かつ複雑なのだ。もはやヘイトスピーチである。相手は意固地になるだけだ。人間の心の闇はインターネット経由で解決はむつかしい・・・。
結局、国会図書館の事実は数年間、公表しなかった。隠していた。問い合わせがきたとき、心を許せるパートナーにだけ公表していた。
数年後、改めて国会図書館のことを公表したときに想像通りの反応が返ってきた。大多数は御礼やお祝いのメッセージだ。母親もよろこんでくれた。恩返しできた気持ちになった。うれしかった。
しかし、ごく一部は凶悪なクレームだった。「あいつは国の制度を悪用している」「悪意に満ちた詐欺師だ」。ご対面したことも、会話したこともない、面識のないひとから悪人だと決めつけられるのだ。理解に苦しんだ。彼らにとっては批判できるなら誰れでもいいのだ。運のわるいことに納品制度を悪用してお金をもうけている業者の事例がネットニュースに流れていた。その影響もあったのだろう。
悪意は広まりやすい。Googleは進化したといっても善悪の判断はできない。機械的なアルゴリズムに対応しているだけだからキーワード検索で批判を上位表示してしまうのだ。
うれしいメッセージには、見ず知らずのひとからの誹謗中傷がまざっていた。次第に、その意見がインターネットで目立つようになってきた。彼らの批判記事には、お金儲けのアフィリエイトリンクがある。クリックしてから商品を購入すると成果報酬でお金が支払われる仕組みだ。目的ははっきりしている。批判をするターゲットをみつけて集客をしているのだ。アンチマーケティングによる客寄せである。これに困っている仲間もおおい。人間は批判に反応しやすい。日本人は特に流されやすい。悪意のあるタイトルと記事で揚げ足取りをして、批判をして、こっそりとおすすめの商材を推奨する。インターネットではよくみる誹謗中傷アフィリエイトの手法だ。よくみると政治批判もしている。差別的な発言。ヘイトスピーチの常習者だった。過去に何度もインターネット掲示板でドンパチしている、その筋では知られた人物らしい。
彼女「今度のストーカーは異常だね。ヘイトスピーチしてるし粘着度がすごいね。私だったら欝になるよ。無理しないでね。」
「今度のストーカーは異常だね。ヘイトスピーチしてるし粘着度がすごいね。私だったら欝になるよ。無理しないでね」。彼女にはそんな人たちがストーカーにみえるらしい。確かにその通りだ。粘着質でタチが悪い。心配してくれている。それが辛いくて苦しい。心が痛む。
僕はそうした事例をみるたびにお客さんにメッセージを配信している。情報発信は他人を傷つけるための手段ではない。そんなことをするために僕の情報、知識、経験をつかうのならご遠慮ください、と。幸いなことに僕のお客さんには誰ひとりそんなひとはいない。縦長の販売ページでは誤解をまねく表現があるかもしれない。甘い言葉もあるだろう。しかし、日々のメルマガで気持ちは共有できている。それが最強のコピーライティング戦略。予防線になっているのだ。
国立国会図書館は僕を救ってくれた。Amazonは便利に使わせてもらっている。今日もプリンターのインクを注文させて頂いた。作品にはお客さんのためにありったけのメッセージとノウハウを詰め込んでいる。もし、あなたの役にたちそうならぜひ活用してほしい。
最後までお読みいただきありがとうございました!^^
僕もあなたの物語を読ませていただきます。
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