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チャラい父親のもとで育った。
関西では由緒正しき武士の家系、だったらしい。
自営業だった父親の仕事は一定の成功を収め、習い事はピアノと英語、スイミングスクールに通い
世田谷区の一軒家で
これまた由緒正しきハスキー犬とウェルッシュコーギー、猫2匹
その他も熱帯魚やら亀やらウサギやらトカゲやらと暮らしてた。
お作法も厳しくしつけられ
高級レストラン、クラシックの生演奏、オーディオに日常はかこまれ
最新のデバイスが出れば
すぐに好奇心旺盛な父が手に入れて与えられる家であった。
(年代がバレるが、かつて一世を風靡した在庫切れ続出のファービー人形は
なんと我が家に8匹もいた^^;)
父親の口癖は、
「あやは大きくなったら
お父さんと結婚するよね」
であった。
いつしか、
「あやにボーイフレンドができたら、
真っ先にお父さんとこ連れてきなさい。
説教するから^^」
・・・いずれも、
父のほんの冗談だったのであるが
幼いわたしにはなかなかのプレッシャーがかかる文言たちであった。
恋愛感情を押しころした20年間。
20歳、大学1年のときに
そんな父が他界した。
(これは、別のSTORYで書ければと思う)
初めて"カレシ"というものができたのは、それからまもなくしてのことだった。
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