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車椅子とわたし

Image by Olia Gozha

「行ってらっしゃい!」

出勤する主人を笑顔で送り出す。そんな日を送って3年が経つ。

こんな生活、できると思っていなかった。小さいときから結婚に憧れていたし、家事も好きだったからお嫁さん願望は強かったけど、私も両親も、どこかであきらめていた。

それは私は小さいときから難病で、脳梗塞を併発し、右半身不随の後遺症で車椅子生活だったからだ。


私は1975年うまれの今年40歳。健康そのもので生まれた私は、小さいときはいたって普通の子供だった。でも、小学校に上がるころからだんだんと何らかの病気にかかるようになっていった。

ヨーレン菌が数値が異常になり、腎盂腎炎になったり、口内炎がひどくて脱水症状になったり。今思うと、もうその頃から体のSOSは出ていたのかもしれなかった。

小学校6年のとき、夏休みの一週間のプール特訓が終わり、体が強くなかった私はへとへとになっていた。どっと疲れがでたのか、微熱が続き、顔も真っ赤。一向に引かないその症状に、地元の町医者へかかった。そこの町医者では「リンゴ病でしょう」といわれた。でも顔も真っ赤だったので、母は心配して皮膚科に連れて行った。そこで始めて膠原病という病名を始めて耳にした。





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