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15/8/5

≪高校3年自由登校中のできごと≫高校生男4人の共同生活

Image by Olia Gozha

野郎だらけの部屋でスーファミしてた

家に泊まっていた女の子二人は自宅に帰り、学校生活に戻っていった。

俺たちは新しく野郎二人を加え、あいかわらず自由登校の日々を遊びまくり、腐りきった日々を過ごしていた。

家に泊まりはじめたIは高校のバイトの友達でイケメンMとは同じ学校だった。

それでMが女好きなのもIはよく知っていた。


その時MやIが通っていた学校は不良生徒が多く、別の学校の俺でさえ、その学校の有名な不良生徒の名前は知っていた。

Iは中学の頃、柔道をしていて喧嘩も強くてその地区では不良のちょっとしたリーダー的存在だった。

しかし、その高校では不良生徒が多くその中でもIみたいな不良生徒はまっさきにボコられて、(その他にも何人も)結局数人のもっとも喧嘩の強い生徒の子分みたいな感じになるか学校をやめてしまうかのどちらかで、Iは子分みたいな存在になりながらも3年間がんばって卒業した。


そのIの親分みたいなのは超有名人で高校生では俺のすんでる県でさからう人は誰もいなかった。


Iは暴走族の友達や先輩も何人かいて先輩の単車が何かしらの原因で廃車になってしまうと「金集め」と称して(後輩に連絡をとって売れる原付(主に窃盗物)を売ってそのお金を集め先輩に渡す。金が集まらないとボコられる。)Iが金を先輩に渡すという担当だったらしいのだ。


ある日Iが俺の家にいるときにその同級生の超有名人の親分から「金集め」の指令がくだった。今まで平和な高校生活を送っていた俺にはとても強烈な話で酸欠状態になりそうになったが、なんとか持ちこたえた。

Iは後輩に何人も連絡を取り今売れる原付をメモ帳に記録していた。しかし時間が足りない。

俺としてはIとは友達だしなんとかしてやりたいが金もないし、ボコられるのはごめんだった。

誰か金を貸してもらえる奴はいないか?とIは聞いてきた。

Iは信用できるやつだったし俺は別の友達Nに事情を話し、金を借りことなきをえた。

そしてNから金を借りた俺は直接その有名人と会うこととなり、その親分の車に乗りNの家に向かった他に車に乗ってるのがIと仲のいい友達で、その友達らはIのことをすごくバカにしていた。

バイト中にしか見てないがその同乗してた二人はいつもIをたよっていたのに、手の平を返したように

Iのことをバカにしていた。そのことが信じられなかった。

金を渡し車で自宅の部屋に帰るとIがイケメンMに責められていた。「ここの家(俺の家)をあいつ「親分」が覚えていてまた来たらどうするんだ?」

Iは責任を感じて神妙な顔つきで黙っていた。

Mやもう一人の友達は「金集めじゃなくて奴らの飲み代になるんじゃないか」と話をしていた。

要求してきた金額も1万円だったし、そうかもしれない。

Iは高校のバイトで仲良くなり生きてきた道は俺とはぜんぜん違うけど今、再会の機会があれば

自分の心のうちを話せる少ない友達だと俺は思っている。信用できる人間だった。

今はIの抱えてた苦しみが少しは理解できる気がする。


Iは俺の友達Nに1万円を自腹で返し高校卒業後は料理人を目指して県外に出た。

県外に出る日は俺ともう一人の女の子で朝まで飲み明かし見送った。






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