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保育士を2か月で辞めた20歳の女の子が半年で同年代の何倍もの収入を得るようになったお話

Image by Olia Gozha


「そういう言い方辞めた方が良いと思います!」

ある日、僕は彼女に注意された。


僕は会社の中では、一応社長であり、

怒ると手がつけられなく、社内が凍りつくような雰囲気になるくらい

恐れられている存在である。笑(自分で言うのもなんだが。)



論理詰めが得意で、僕が怒ると誰も何も反論をしなくなってしまう。

その中で唯一彼女は、勇気を持って僕に注意してくれる存在。



普通の女の子じゃなかなかできない。

まず怒られていたら、委縮してしまう。

怒っている最中に注意なんかしてしまったら、また怒られる。




そう思う人は少なくないと思う。

でも彼女は勇気を持って、自分の正しいと思うことを伝えてくれる。



この時は確かに言い方が悪かったので、

「ごめん気をつける。」と5つ下の22歳の女の子に頭を下げた。






なかなか強そうな女の子と文章からみると思うだろうが、

普通のどこにでもいそうなアニメオタクな女の子である。


ふわふわしたような女の子で、

フリフリのスカートをはいているようなイメージである。




短大卒業後、保育士になるが、

年配の職員さん、保護者の方と上手く仕事をすることができず、

入社2か月でやめてしまう。




そこから半年間パートで、

子供服の販売屋さんで働いたところを、

知り合いの社長さんから、

「面白い女の子がいるのですが、面倒みてもらえません?」

とその子を紹介してもらった。



もともと、知り合いの社長さんはコンサルタントの方で、

その子が自分で収入を得れるように何ヶ月間か指導していた。



彼女は、ビジネスのビの字も知らないくらい、

ビジネスに関しては無知であったが、

「自由で楽しそう!」とそれだけの理由で、

自分でインテリアコーディネーターを始めていた。

パートで働きながら、副業の状態であった。



短絡的な考え方なのかもしれないが、

今思うと普通の人にはなかなか出来ることじゃない。



数ヶ月間活動をしていて、何件かお客さんも取れたみたいだった。

そこで思い切って、子供服のパートを辞めてみたものの、

やはりなかなか生活できる収入にはならず、

それで、僕に紹介をしてくださったみたいだった。



本当に普通の女の子。

それが彼女の印象である。



当時の僕はまだ立ち上げたばかりで、

朝は9時から、夜中の2時まで仕事。

休みなんてなしの状態で仕事をしていた。

なので、申し訳ないがただ働いて給料だけもらうという人は、

全く考えていなかった。



自分の収入は自分で取る。

そのくらいの覚悟のある子じゃないと、

その子だけじゃなく会社自体も駄目になってしまうと思っていた。



そこでかなりの覚悟を聞いた。

「すっごい大変だよ。本当に大丈夫?」

それでも20歳の彼女は、

「私ビジネスを教えてもらっていて楽しかったからできます!大丈夫です!」

という返事をもらった。


何度も何度も決意を確認したので大丈夫だろうと思っていた。

が、その期待もすぐに裏切られる。




3日に一回は泣く。

何度言ってもできない。というよりやらない。

一応この時間は最低働いてね。と言った時間できっちり帰る。



何度も聞いた。「何の為にここで働いているの?」

働く前にも、「ただ仕事を淡々とする人はいらないよ。」と伝えている。



思考停止の状態。





そして働き初めて1ヶ月くらいたったある日事件が起きる。


突然彼女が来なくなった。

僕が何度も注意したり怒ったりして怖くなったのもあると思う。

ここで働いている意味がわからなくなったこともあると思う。

自分にもっと向いている仕事があるんじゃないかと思ったんだと思う。



僕は自分から出向くことは絶対にしない。

「自分の決めた人生に責任を持つ」これが僕の中で絶対。

行かないと決めたのは自分。




それでも、僕の周り以外のパートナーは、

彼女のことが心配になったのか、様子見てくると家まで行った。






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