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15/8/30

時速80kmの車に轢かれ13m飛ばされ、高次脳機能障害で国立大学院生が「大きい」すら書けなくなった1000日の冒険⑨

Image by Olia Gozha

失意と向き合って

今回遅くなりすいませんでした。

待ってくださったみなさんありがとうございます!

冒険⑨の読みたいも過去最高数を頂きました。

ありがとうございます。

①はこちらからどうぞ。

前回の冒険ダイジェスト

働いちゃダメなので自分で仕事を作ろう!と立ち上がりました。順調だと確信めいた何かを胸に進んだ結果、崩れ去り全てがなくなりました。仲間も去り、何もできないまま一人で立ち尽くしました。

そこで、どん底の下にはもっと下があることを突き付けられました。

涙が枯れた前回。


僕は一気に老け込んだような気がするくらい落胆しました。

表情というか体なのか白髪も増えたのか?どこか老けました。笑

まるで浦島太郎が玉手箱を開けておじいさんになったように僕も一瞬で老けた気がします。


理想です!笑 ↓

さて、話を戻します。一気に老けたように見えるくらいショックでした。

+20歳くらい心から老けたような気分でした。

何も聞こえず、自分の世界の中には自分一人だけでした。

それくらい精神的に堪えました。

何をやっても救われることがないのか?

誰も手を差し伸べてくれないのか?

今まで順調だったように思えた人生は幻なんだろうか?


僕はただテスト勉強をするために学校に行っただけです。

あと3秒横断歩道に入るのが違ったらそのまま人生順調だったのに。

猛スピードの車に轢かれたことがこんなに人生を狂わせるなんて・・・

「なんで僕だけ!理不尽じゃないか!僕が何をした!」

また、自分の世界には僕だけしかいなくなりました。


他にも不幸な出来事や事件に突然出会った人がいるにも関わらず「自分はなんて不幸な人間なんだ」と嘆くことしかできませんでした。

やりきれない気持ちや思いも鮮明に覚えています。

人間生きていたら心を閉ざしてしまうこともあるかもしれません。


・そんな時はとにかく自分の中にあるモヤモヤを具体化するため紙に書き出して外に出す。

・そして、整理して客観的に自分の状態を見つめ直してみましょう。

・そこから新しい選択肢を探して再挑戦しましょう。

そんな風に明るくいきたいですね。


大学院で論文を無茶してでも書き上げたことで得た宝物は心の支えであり、自信になりました。

だから、今日の限界を超えて毎日頑張れば何かが変わると信じられるようになりました。

でも、違いました。


確かに学校という所属、守られる立場と社会という場では世界が全然違います。

でも、一滴残らず振り絞った勇気なのに仲間が去っていった事で人を信じられなくなりました。


人を信じることはとても恐ろしいことなんじゃないか?

そう聞こえてくるような気がしました。


どうせみんな僕を裏切るし、攻撃してくると思い込みました。

嘲笑っているかつてのメンバーが見えるような気がするほど精神的に参りました。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

上手く言葉で表現できませんでした。

被害者意識たっぷりにガックリ肩を落としました。

25歳でまだ何も経験がなかったため、気持ちを整理する術がわかりませんでした。

乱れた心を整理できたら、どれだけ人生が変わっていたのか。

「営業は100件中1件契約取れたらいい方さ。断れること?すぐに慣れるよ!」

ナガノノブタカ「まだまだ断られた経験ないので・・・ダメージがジゴスパーク級に体の芯に響いてます。」

それくらい「傷つく」ことへの免疫がなかった人生だったのかもしれません。


世間知らずじゃん!

だね~。笑

置いといて。


立ち直れず、僕は無駄な時間を1か月くらいは過ごしました。

その時間が良いものだったのか間違っていたのか今でもわかりませんが、


ただSLUMDUNKの三井寿を思い出します。


怪我をしてバスケが出来なくなったと不良として無駄に過ごした三井が綾南戦でギリギリの試合をしているにも関わらず、ガス欠でポツリとこう言いました。

「くそ・・・なぜオレはあんなムダな時間を・・・」

不良として過ごした荒れた2年間に対しての後悔の言葉です。


過去を嘆いても未来は変わらないので、今日を本気で生きていきたいです。

そうすればきっと新しい道も開けてくるはずです!

時間が経ってから感じるようになりました。

過去の事を思い悩んで今日を無駄にしたとしたら、未来に貢献できなかった今日となってしまう。

だから、心の問題は自分なりにその日に対処して先へ進んで行きたいです。


未熟の繰り返しで残念です。


心のコンパスは正しい向きにセットできているんだろうか?

とにかく、僕は何もできず、つらさをそのまま100%味わうことしかできませんでした。


誰かに話しを聞いてもらうこともできませんでした。

僕が話すことで自分の欠点を自分に突きつけてしまうのが怖かったのだと思います。


自分勝手ですが、とにかく「裏切られた」という気持ちに体を支配されていました。


そんな生き方をしても誰も喜んでくれないにも関わらず、気持ちはかわいそうな被害者でした。

同情して欲しいから「かわいそうな人」でいたかったのでなく、「裏切られたかわいそうな自分」と思うことで少しでも慰めたかったのだと思います。

そして、外の世界と別れを告げたかったのです。


そうして、僕はどう生きていいのか「また」わからなくなりました。

いつも迷っていましたが、今回は砂漠で一人迷ってテンパっている気分でした。


今回は立ち直れず1か月くらいセミの抜け殻のような生活を送りました。

食っちゃ寝、人に会うことを考えるだけでブルッと震え、テンションガタ落ちでした。

今まで漫画の主人公に憧れて頑張ってきたし、何度でも立ち上がるのが主人公です。


漫画の主人公のように「さぁ次へ向かおう!」とすぐに思えませんでした。

メジャーを読んで自分を奮い立たせることすら手が躊躇しました。


もちろんイップスではありません。笑

メジャーあるあるはおいといて。

また立ち上がるとつらさを味わうことになります。

「立ち上がる=つらい」という思い込みの因果関係に縛られていました。

本当は違うのに。

次の一歩を踏み出すために、無駄な因果関係だと理解できれば良かったのに・・・

でも、こうゆうどうしようもない気持ちをモヤモヤ持ち続けたことにも意味があったのかもしれません。



こうして春から始めて秋くらいまで過ぎていきました。


外に出ると落ち着いた風が吹いています。

ビュンと風に吹かれ自分も飛んでなくなればいいと風の声を聞いていました。


そうして、痛みや人間らしい気持ちを日に日に失っていきました。

全ての事を何も感じられなくなり、心が動かなくなりました。

ケータイ電話も1週間に1回の充電から充電しなくなりました。


まるで自分の部屋で一人きり山籠もりしているようでした。

体を動かすことなく、アマゾンがあるので甘えでしかない山籠もりです。笑


時間ができたんなら青春しろよ!と今は言いたいです!笑

「くそ・・・なぜオレはあんなムダな時間を・・・」

ますます心が荒みました。

イライラをぶつけることもできず、現実世界から逃げるためにゲームの世界に逃げ込みました。朝から晩までメタルギアソリッドとトルネコをプレイし、どうしようもない生活を送りました。

(トルネコというゲームはダンジョンを降りていくゲームです。終わりのない冒険ゲーム・・・たしかに現実逃避には持って来いですが・・・廃人まっしぐら向けなのでオススメはしません。笑)


そんなどうしようもない生活は何も現実を変えてくれません。

ふと我に返った時、なさけない気持ちしかありません。


でも、仲間に去られた現実と向き合うよりは「まし」だと自分に言い聞かせました。


無言で動きもなく、カーテンを閉じた暗い部屋でチカチカ映るテレビ画面を見つめていました。

無味無臭の人生に疑問を感じることすらできないくらい現実逃避をしていました。

セミの抜け殻より非生産的でした。

セミの抜け殻は子供としょこたんを喜ばせることができますので。笑

良いか悪いかは置いといて。

う~ん、やっぱセミの抜け殻ってどうなんでしょうか?笑


やがて冷蔵庫、インスタント全ての食料が切れ、山を下りなければならなくなりました。

「ガチャっ」玄関のドアを開け外に出ました。

エレベーターを降りている時「すれ違う人にどう思われるだろう?」と考えていました。


誰も知らないだろうに、自意識過剰にもほどがあります!笑

そして、道路に向かい合いびくびくしながら下を向き歩きました。

もし僕が警察なら「怪しい!職質してみっか」という風に目に映ったでしょう!笑


そして、避けるようにいつもと違うルートを歩き、小さな古い公園にたどり着きました。

なぜだか、足がそっちに引き寄せられていきました。


次回、失意と向き合うキッカケとなる小さな公園のベンチ

小さな変化をもたらすキッカケはいつもすぐそばにある編!


今回も読んで頂きましてありがとうございました!今回はモチベーション上がらず、遅くなってすいませんでした。スラムダンクの海南大附属がインターハイ予選を17年連続優勝した以上に読んでよかったボタンやコメントをお待ちしています。次

回作を書く気になるよう皆さんの良かった続き書いてよ!の声を届けてください。


この⑨を書こうと思ったお盆に 「上手くいかないとき」 と検索しました。

一つ響きました。共有したいと思ったので、もしよければご覧ください。


NHK『あさイチ』のゲストで登場した美輪明宏さんが視聴者の相談への回答。

相談内容

・人生うまくいかないなと思った時、どう切り換えればいいですか、悪いことしか思い浮かんでこなくなります。という30代の方から。

美輪さんは、以下のように語りました。


>人間にはバイオリズムがある。この世は正と負、光と闇、吉と凶、相反する2つのもので構成されている。闇がなければ光も無い。すべてのものの良し悪しは、2つが重なってはじめて成り立っている。ただ、みんな、幸せとか、明るいとか、片方だけを望んでしまう。

だから人間はとても調子の良い時があるけど、「最高潮に良い物」を手に入れないほうがいい。

功績があり、最高に素晴しい賞をもらう。例えば、ハリウッドスターならアカデミー賞とか、アカデミー賞をいくつももらうと、ろくな死に方をしないと向こうでは言われている。日本でもいくつも賞をもらったり、あまりにもすごいものを貰うと、病気や怪我を負ったり、亡くなったりする。身分不相応な大邸宅を建てるような人にも、同じことが起こる。

だから昔の人は「負の先払い」と言って、棟上げ式(日本で建物の新築の際に行われる祭祀)の時に、紅白のお餅をまいたり、近所の人にお酒を振る舞ったり、五十銭玉、五円玉をまいたりして、負の先払いをした。正と負のバランスなんですよ。

と、前置きをした上で相談者にこう伝えています。

悪い時期。どの扉を叩いても開かないような悪い時期は、外へ向かおうとしてもドアが開かない。ではどうすればいいか?「内に向かえ」そういう指令なのです。

内へ向かうというのは「棚卸しの時期だぞ、バーゲンセールの時期ではないぞ」という事。

だから「品を揃えなさい」。美・知識・教養・技術、そういうもの全て、自分の財産を増やしなさい。今はそういう時期。

それで、セールの時期が来ると、あれ?っと思うぐらい、色んなところの突破口が開けていくんです。そういう時期に貯めていたものを全てバァーっと出すと、人生が上手く回り出す。

回り出したら、最高まで行かないうちに、二番、三番手で引いておいたほうが無事でいられる。

あっちがダメならこっちがあるさ、こっちがダメならあっちがあるさ。何か突破口はあるんですよ。

NHK「あさいち」ーより引用


上手くいかなかった時、あなたはどんな風に立ち直りますか?

何をして自分を取り戻しますか?

僕はいつもの「心の在り方に戻す」自分なりのリセット法があるかどうかなのかな?と思います。

いつもの心じゃない=乱れた心。

この状態は視野を狭くしてしまいます。


例えば、ジャングルで迷ったとします。もしテンパってるなら、「ヤバいヤバい」と間違った行動をして死に急いでしまうでしょう。でも、落ち着いていたら、木に登り川を探し、安全な方向を探せると思います。


乱れた心をどうリセットして落ち着くのか。

大切にしていきたいですね。

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