ついに決断する時がきた。
会社に残るか、そのまま留学を続けるか。
会社を休職して、ロンドンにきて1年。
復職まで残り2ヶ月。
人事発令の都合上2週間以内に報告することになっていた。
心は決まっている、留学を続けたい。
全てを手放して、覚悟をしきた。
最後に仕事だけを残していた。これまで人生の中で決して短くはない時間を費やしてきた会社。愛着も愛社精神もある。
留学をしたこの1年、大きな困難を乗り越えタフになった。どれだけ以前に比べて職場でパフォーマンスが発揮できるか試したい気持ちもあった。
会社の先輩に報告をかねた相談をする。
わたし「会社を辞めて、留学を続けようとおもっています」
先輩「そうですか。。皆戻ってきて欲しいと思っていますが、決断したのならその道に行って欲しい。けれど、」
先輩
資金面は大丈夫ですか?それに今後の人生のキャリアも。もちろんしたいことをするのが一番ですが、この会社にいれば育休もとれますよ。
安泰。。その言葉に一瞬心が揺らぐ。
30代の女性にとって結婚、出産というのは大きな人生のターニングポイントになる。
恋人と別れてまできたロンドン。いつ結婚どころかいつ出産という見通しもない。
いまから大学にはいると卒業するまで3年。
年間、数百万円の授業費用と生活費は全て自分の貯蓄から出している。
この一年間、辛いことも沢山あった。何度も何度も日本に帰ることが頭によぎった。
でも、私はまだ何も成し遂げていない、何も叶えていない。このままでは帰れない、帰りたくない。
携帯を強く握り絞めていった。
わたし
人生でするべきことを見つけました。もう迷いません。
ただここまで育ててもらった会社と、上司には気兼ねするところがあって上司に相談した。
上司
一度きりしかないご自身の人生ですから、やりたいと思うことをやるべきです。
会社に遠慮する必要はありません。
上司
大きな判断で悩ましいところだとは思いますが、チャレンジした経験というのは決して無駄になりません。
有難い。。上司という立場から止めないといけないだろうに、暖かい言葉をかけてくれて涙がでました。
これから、会社という組織から離れ、個人の力で世界を渡っているいく必要がある。
どこに辿り着くかはわからない。
ただ、もう後戻りはできない。
どこにいってもそれは自分が選択して、決断してきた道。
自分の人生の第1章が終わって第2章を始まろうとしていています。
皆から受けた恩と感謝をいつも胸に進もうと思っています。