遊園地は大っ嫌い
今でも親から笑い話にされる遊園地の思い出がある
ある冬の寒い日のこと
僕は両親とともにディズニーランドに連れて行ってもらった。
車から降りてからの一言目が
「寒い。帰りたい。」
この時はまだ3歳だったが、ジェットコースターも苦手だった。アトラクションも何時間も待ってやる意味がわからなかった。待っている時間が楽しくないからだ。
今でもなんでアトラクションを待とうとするのかわからない。
だから自分で進んで遊園地へ行こうと考えたこともなかった。
もちろん遊園地は日常から離れることができ、楽しめる場所だということは否定しない。
でも、僕は日常のほうが楽しいのではないかと思い始めている。
この意識が出てきたのはスペインに留学してからだった。スペインでは日常のことが新鮮で、そしてすごい貴重だった。この体験に関しては別のストーリーでダラダラと語っているのでそっちを読んでもらうとしよう。
スペインから帰ってきて僕は自分の生活が本当に楽しくなった。たとえ、お前はいい大学に受からないと言われても、受験に失敗して1年間浪人をしても、大学に入学してからも、鬱々しい日もあったけれどもそれよりも楽しいと思える機会が断然増えていった。
全てを吸収する
なんでこんなに日常が楽しくなったのか。
それは、自分がこんなことをやってみたいと思ったことを全てやってやろうと思って来たからだと思う。浪人時代は、大学受験のためにずっと勉強して辛い辛いと思っていたけれども大学を見に行ってここに行きたいという目的ができて大学で学びたいという気持ちが本気で出てきた。
そして、それを全て実現するために大学に入って最初からアクセル全開で走って行った。
1年:学園祭実行委員、離島インターンシップ
2年:震災復興調査、政策コンテスト
3年:防災都市調査、学会サマースタジオ
4年:国際コンペ、卒業論文
この他にもいろいろな学会や大学へ出かけて行った。これだけ書くと本当に意識が高い(笑)系のお話になってしまいそうであるが...。
上記の事以外の授業も、イベントも全力を尽くしてやった。たくさんの人と会ってたくさんの経験をした。ただ、消化不良もたくさん起こして、いろいろな人に迷惑をかけまくってもいる。その度に悔しい思いをして、もう一度挑戦してみようという気持ちになっていった。
自分が進学した大学にも恵まれたと思っている。自分がやりたいと思ったことはすぐに授業とかでまかなえる環境にあったからだ。
研究室の友人からは、
「お前、よく取る授業に困らないな。」
とか
「お前、なんで卒業年度になって30単位(1学期単位修得限界数)も申請しているんだ?」
という風に言われることが多く、