top of page

15/1/21

遊泳禁止サンプル

Image by Olia Gozha

結構いろんな話に使えるなあ、と思って考えているたとえがある。 







田舎にある川。


浅瀬があって、大小の岩があり、昔から地域の憩いの場になっている。


夏には子供たちが水遊びや川釣りをした。




でも、数年に一回は子供がその川で亡くなった。


流されたり、深いところにはまったりして、水死してしまった。


地域は色々な防御策や指導をするのだが、子供はスリルを楽しむので、


大人の目を盗んで危険なことをして、また悲しい事故が起こった。


犠牲者の家族は地域に責任問題を訴えている。




この状況でどうするべきなのか。


二つの選択肢がある。






一つは、川を全面的に遊泳禁止にすること。川べりを立ち入り禁止にする。


それでも危険なことをする子供はいるが、たとえ事故が起きたとしても、


一応の面目は立つことになる。


代わりにまだ安全なプールなどの公共施設の整備をすればよい。




もう一つは、何もしないこと。


これまで通りかそれ以上の防御策や指導は行っていくが、


禁止措置や罰則措置は行わない。


川は地域の共通財産であって、生活や文化教育に欠かせない。


多少のリスクはやむを得ないし、地域で補完していくしかない。




この二つのうち、どちらが正しいのだろう。


命は何物にも代えがたいというのであれば、後者は暴論になる。


犠牲者の遺族のクレームは収まらないかもしれない。




しかし、後者を選べば、地域には川がなくなることになる。


川とともに生きてきた地域性が失われる。


市民には川と親しんでいく自由がなくなってしまう。


それで、いいのか。






川をどうしますか。 


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page