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14/12/29

「心を起こせよ!!!」まるで自分に言われたようで

Image by Olia Gozha

ご覧頂きありがとうございます。この話には最近自分の心に引っかかった言葉と、そこから辿り着いたことを記しています。最後までお付き合い頂ければ幸いです。


今私には連載を追っている漫画がいくつかあります。神海英雄先生作『SOUL CATCHER(S)』もその1つ。

ストーリーを簡単に書くとこんな感じです。詳しくは是非買って読んでみてください。(宣伝)


人の心が見える少年・神峰翔太。

その「目」に意味なんてないと思っていた彼だが、サックス奏者・刻坂響の演奏が直接人の心を揺さぶっているのを目の当たりにする。

刻坂の悩みを解消し、彼から指揮者になるのにふさわしいと言われた神峰。

そこで神峰は指揮者志望として吹奏楽部に入り、部員の心に迫りながらコンクールで指揮を振ることを目指す。


それで、最新話(12月27日発売、ジャンプNEXT!! 2014 vol.6に掲載)でスポットが当たったのはチューバパートリーダー・川和壬獅郎。

あ、今更ですがネタバレしてます。ご了承ください。

現実主義者の川和の心のうちを見抜いた神峰は彼のことをこう評します。以下引用。

「あんたが冷静に現実を見て… 眉一つ動かさず斬り倒してきたものは あんたの中から次々湧き出る… 叶えるには伴う危険(リスク)が大きすぎる望み 理想の未来だ」

「叶えばどれだけ嬉しいだろうと 泣き叫びながら!!」


何だか自分にも当てはまるなぁと思った一節。


そして神峰がなぜ危険ばかりを選び取ってきたのか理解できない、そう考える川和に神峰が叫びます。また引用。


「死んでも欲しいものが あるからだァ!!!」

「オレが生まれてきた意味だ!! この「目」があっても生きてて良かったと思える確信だ!! 今 それをやってんだろうがァ!!」

「あんたに無ェとは言わせねェぞ!! 川和先輩!!!」

「あんた本当はどうしたいんだよ!!」

「いつまでも重苦しい音出してんじゃねェよ!! 行進曲だぞ!!」

「進めよ!! 跳ねろよ!! 音を立てろよ!!」

「心(おと)を起こせよ!!!」

まるで自分に言われているようでした。

叶えたいと願っても、叶わなくて傷つくのがイヤだった自分に。諦めるクセがついていた、冷めた自分に。


欲しいものを手に入れる生き方をしたい。もっと熱く生きたい。そんな感情が湧き起こってきました。

しかし同時にこうも思った訳です。でもどうしたら良いんだよ、と。




ふっと気付きました。誰かが答えを教えてくれることに。自分が正解を欲しがっていたことに。

思えば私は昔から正解を出すことは得意でした。勉強ができるタイプでした。

そして正解を出せば誉めてもらえるし、望むところ(志望校)にも行ける訳です。

人から言われたことを守り正解を出していく中で、きっとこんな意識が形作られていきました。


—人の言うことに従って、正解を出せば安心だし傷つかない—


言ってしまえば舗装された道に慣れ過ぎたんです。だからリスクを冒し、手探りで進むのが怖い。

そしてリスクを嫌って諦める。

そんなことの繰り返しだったのだと思います。



怖がりな自分は今もいます。そう簡単にはさよならできないかもしれません。

ですが今、私はこの神峰の叱咤を胸に生きてみようと思っています。

傷つくのがイヤで諦める人生から、傷つくかもしれないけど欲しいものを掴みに行く生き方へ。




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