top of page

13/3/5

Evangelistとなり背中を押すというJob

Image by Olia Gozha

2007年頃だろうか、本格的にEvangelist(エヴァンジェリスト)を肩書きに加えたのは。

肩書きというのは部長だったりCMO(マーケティング担当取締役)とか色々なわけだけども、そんなのよりEvangelistのほうが市場に直接働きかけられると感じたことだ。

商品はファンが運んでくれる

マーケティングをシンプルにすれば行き着く答えがあった。

営業セクションがあればよかったが、少数なIT企業にとってそれは中々難しい課題だ。

少し喋られる僕は、営業も行い開発も行いマーケティングも行うこととなる。

そこで外資系の一部に存在した(その時はAppleの勉強をしてて知っていた)Evangelistを肩書きに加えた。

対面する人は決裁権を持った人と話したがる。ストレートに通じるから。

でも時に具体的にその根本まで知りたがっている。技術の話だけでなく開発の思い、ストーリを知りたいからだ。開発者と話したいと思うのはそれだと思う。

ITサービスはどんどん複雑になっていくから、それを伝えられる存在になりたいという自分への自己暗示を始めただけだった。

サービスの中身とか何をしてたかは目的ではないために簡単に残しておく。

僕らは自社のサービスを広げるために、多くのファンに知ってもらうためにマーケティングを行なっていた。いくつかあるなかでクチコミを奮い立たせる手法というか方程式みたいなものを見つけただけだ。

ファンにいかに気がついてもらうか。それには信実が必要。ストーリーが必要だった。

ファンを作るのではなく、ファンに知ってもらう。これが我々ビジネスの役割だ。

ファンを作るのは多数の広告サービスがあったからね。

商品にはそれぞれストーリーがある。役割もある。

役割を超えてモノが広がり、売れることもあるが物事には限度もある。

多くのモノは目的を達成することなく、次の世代に変わる。時に同じ商品が別な形で生まれるのもこの理由だ。タイミングがある。タイミングを作ることもマーケティングの役割だから。

これから始まるソーシャル・メディア時代にもマッチしたサービスは理解をしてもらうために大変な時間を要した。外資系含め色んな所に説明にいった。

自分のサービスに自信を持っていたから。

ファンに伝えるサービスのファンが生まれ、そしてそれが仕事として戻ってくる。

私はあくまで、できること・できないことを丁寧に伝える。

時に3分で、時に3時間で。

似たようなサービスがあってもそれと戦わない。

ともに市場を広げるために互いに説明しあう。

相手のセリフで理解してもらい考えてもらう。

エヴァンジェリストとは しばしば洗脳的な表現で言われる。

そんなことはない。使うか使わないかは常に対面者に委ねられる。

その後自分は色々なサービスを理解し、説明できるようになっていく。

そして今はどんなサービスであっても、潜在的なファンには届けることができる。

なぜかって?

僕はそっと背中を押す。

行け!

買え!

ではなく

ポンと

そう、それでいいんだよ。と。

あなたが考え、あなたが良いと思ったことにだけ背中を押す。

ある人が最近おしえてくれた。

ポンというより、そおっと触られたと。

ゆっくりと考え直感的に判断したほうが自分の個性で最高に良い物が生まれる。

良い体験ができる。

いま人は萎縮してるからね。もっと自由に自分らしくいたほうが楽しいのにね。

これはマーケティング手法ではなく、スキルでもなく、本能にちかい職務だとおもいますよ

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page