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2009年8月7日突然のめまいと手足の痺れで倒れたときの話。

Image by Olia Gozha

8月7日といえば、ここ高知では8月9日から毎年開催されるよさこい祭りの前々日、それよりもなによりも、明日8月8日は最愛の妻、絵里のバースデー。今年も昨年同様サプライズバースデーを・・・考え過ぎで倒れたのであればなんとか格好がつくものの、もちろんそんな理由ではなく。ぼく自身はこのタイミングでおおよその原因はわかっていた。今現在でもその原因理由を知っている人は少なく妻絵里も知らない。もちろんこの本を書き進めていく上で分かってくるかもしれないし、そのままするーするかもしれない。


前兆はあった。倒れる1ヶ月くらい前から立ちくらみというか突然ふらふら〜と地震でも起きてるんじゃないかと錯覚するくらいの身体の揺れを感じることがしばしばあった。


以前8階建てのマンションの6階にすんでたことがあり、ソレ以来日常生活の中でふらふふらすることはあったが、今回はソレとは違う。


当時ぼくは高知市管轄の教育機関にて小中学生の支援をしていた。子どもたちの元気な声とは裏腹にそのふらふらとの共存に苦戦していた。


そんななかコトは怒った。そう。Xデーの8月7日。


朝の連絡会終了後にその最近続いていたフラフラがいつになくフラフラしていたのでトイレの個室に駆け込み深呼吸。


それでもいつもと何かが違う。


個室からでて今度はいつも子どもたちと野球やサッカーをしているグラウンドで深呼吸。

いつもはだだっぴろく真っ平らんなグラウンドがやけに歪んで見える。ダリの世界。


もう一度トイレの個室に戻り携帯で妻に電話する「もしもし」「なに?」「ごめん。むかえきて」「は?」そんなやり取りが続く。。。


嫁と。


誤解を解くために書くが

妻の絵里はそれはそれは優しくて

今回の人生において

ぼくにとって最高のパートナーである。

(え。嘘っぽい・・・笑)


2階に戻り比較的なんでも話せる樹ちゃんに救急車をお願いする。


なんだか、健康優良児で体育会系でがたいもでかくて病気には一見無関係なオトコが倒れるって自分でも創造できないし周りからみたらどんな風にみられるんだろうか?


とか、


あまりプライドは高い方ではないとは思うけどその時は倒れることや救急車を呼んでもらうことになんか抵抗を感じたことを覚えている。


ただ、それ以上に、自分の身体に今起きてることに不安を感じ、不安の前に何が怒ってるのかが理解不明な状態を周りに知られることも嫌で。でも、そんなこと考えてる時間だけはないことはなんとなくわかった。


心臓のドキドキ

目の前の視野の狭さ

身体中を駆け巡る血液の違和感

手足の痺れ

何もかもがはじめての体験。


できればこんな体験はしたくなかった。


隣の畳の部屋に横になり

靴下をぬぐ。


班長が養護教諭ということもあり

こういうと失礼だがお母さんみたいな温かさを感じた。


畳の上に横になっているだけだがこんなにも楽なものなのかと知った。


救急隊が到着し

でかい身体をストレッチャーにのせ

いつもとおる廊下の天井を眺めながらエレベーターに運ばれる。

エレベーターってストレッチャーのるんだ。

そんなことも考える。

周囲は誰が救急車で運ばれたのか?

そこに興味があるみたい。

まさか身長180センチのぼくが運ばれているなんてだれがそうぞうするだろうか。

ぼく自身にもまさか!晴天の霹靂とはまさにこのことだ。


救急車にのってからは病院の受け入れ先を確認している。

この時、先述した


「パニック障害と診断されるまえにやったことの話」の下りとなるわけである。笑




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