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14/10/23

勝間塾収穫祭2014の記録・コンセプトノート

Image by Olia Gozha

 出展決定


題:コンセプチュアルアート『街』


コンセプトノート

 喉に、魚の骨が引っかかる様な感じで、頭に引っかかっていた、『本を捨て、街へ出よう』という寺山修司の言葉が浮かんだ。それをコンセプトに、コンセプチュアルアート『街』を行おうと考えた。


 ロストジェネレーションといわれて、コミュニケーション能力がないものが「コミュ障」などと揶揄され、また「ゆとり世代」ともいわれる若者。そして、儒教的な倫理として弱者であること。そして、新たな時代のインターネット、それらが何をもたらしたか考えたい。


 『人間を幸福にしない日本というシステム』という本の一文を引用しよう。


 ――次は十三歳の女の子の例生まれつきの生まれつきのクセ毛のせいで「イジメ」に遭った。彼女はクセ毛を直すためのあらゆる努力をしたのに、かわいそうに許してもらえなかった――


 このシステムに加わっているものは、自分が被害者になることは考えていないのだろうか。自分の子供がそうなることを――いや、考えているかもしれないが、その政治力に撃ち負けるのが分かっているのだ――でも、私は一人になっても、そのシステムに戦いを挑もうと考えている。今のところは――


 「このシステム」が何をもたらしているか、そして、「本」を「インターネット」に変えても、出る街はないのかもしれない。その現状を。


 この国の大人たちは、いじめられている泣いている子どもたちに手を差し伸べる勇気があるのだろうか。「システム」に反抗して。


---引用ここまで


 『人間を幸福にしない日本というシステム』について昔書いたもの。


2014/10/26

 もしかしたら、すでに「システム」の一部と化さざざるを得なかったので、すでに「システム」の一部なのかもしれない。

---


 私個人の話になります。『人間を幸福にしない日本というシステム』をよく引用しているが、私の見ている風景と似た風景を見ている人を見つけたのだ。「黒子のバスケ脅迫事件犯人」。この人の考察と知識量はものすごく、日雇いの派遣社員にはもったいないくらいです。以下は犯人の陳述文です。「無敵の人」とは、なんなのだろうか。今『街』を取り巻く環境を一つの視点として、見定めた人「黒子のバスケ脅迫事件犯人」。まだ、深くは読めていないが、「無敵の人」と分類されるひとも、それぞれの思想・考えにおいて「スタンドアローン」で事件を起こしているのである。


「黒子のバスケ」脅迫事件 被告人の最終意見陳述全文公開

http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037501/



<了>


 後日談

 あまり展示ではコンセプトは伝わらなかったかもしれない。ただ、この展示をして楽しかった。建物の中とはいえ、コンセプトノートによってコンセプトが伝われば。と思う。

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