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14/10/11

仕事辞めたいと思いながら、会社に通いつづけるオジサンにならないためには、出世しても、副業がうまくいってもダメだった。格好わるく、思春期の様な『純な気持ち』を本気で探して、温めるしかないのだとわかった話。(体験編)

Image by Olia Gozha

現在、40才です。


以前は、企業でITセールスのマネジメントを担当していました。

中小企業診断士という経営コンサルタントでもあります。


そして、

今はスピリチュアル・コーチです。


人の中にある「純粋な思い」が目覚め、

その目覚め感覚から、仕事や生活を組み立てていくこと。

その土台となる直感力と体感力を呼び覚ますことをライフワークにしています。


大きな組織の中で、スキルを磨き、競争し、成果を求めた結果として、

仕事における真の成功を突き詰めていくと、スピリチュアルな面を外して通れないことを痛感しました。


それが、自分自身の15年に渡る人体実験でわかったことです。


◇ ◇ ◇


その昔、

大学卒業後、グループ従業員数20万人のマンモス企業へ滑り込んだ。



就活戦線を勝ち抜き、出身大学のランクではとても入れない社格の会社に

入社できた喜びで、やる気とプライドがマックスまで膨張した。


ここで認められれば俺の人生、成功だと、疑う事無く、突っ走ってきた。


少ない才能を、多くの人とのご縁とラッキー、そして、あきらめずにやり続けるという

泥臭い行動だけで仕事を続けた結果。


昇進は同期のトップグループに張り付いた。


入社時の成功イメージそのまま。




ただ、心の中の「何か違うかも」というズレ感に気がついた。


そのズレ感をいくら仕事で埋めようとしても、埋めきれない。


だから、会社から自由になるために、社外で活躍出来る様になるしかないと思い立った。


私が知っていて、一番難しそうな国家資格である「中小企業診断士」になろうと決めた。


合格率が5%を切る難しさであることを、やればやるほど痛感したが、

終業後の平日の深夜や土日を何年も全て捧げて、意地で合格した。

(気がつけば、生まれた子供が大きくなっていた。)


やっとのことで合格しましたが、ここからが本当のスタート。


今度は、診断士として、またも平日の夜や土日を全て捧げて、

企業の経営コンサルを、終業後に始めた。


妻からは、「合格した後のほうが家にいないじゃん」と、揶揄われながらも、

気持ちよく送り出してもらい、コンサル活動を続けた。



診断士も弁護士や税理士の様に、「先生」と呼ばれる職種。


個人で「〜先生」と呼ばれる仕事や居場所を作れたことが、うれしく、誇らしかった。


転職や一緒にやらないかというお誘いも受ける事があった。


これで大丈夫だと安堵した。




でも、フッと気を抜いた時、


やっぱり、心の中の「何か違うかも」というズレ感は残ったままだった。


そして、


ズレ感を忘れる様に、さらに仕事に没頭し、

社内でもポジションが上がり、気がつけば最若手の管理職になっていた。


一方で、自分の中のズレ感も大きくなり続けていた。



結局、最後残った道は、


『このまま我慢し続けるか』


それとも、


全部リセットして考え、


『本当はどうしたいのか?』


という、これまでの徒労感とかすかな希望が入り混じった

リ・スタートの場所に立つ道。


自分の中にある、最も純粋な気持ちを、本気で探して、
それを温めるしかないんだなあと、観念した。


神様から、最初からやり直しなさいと言われた気分だった。



この 15年間の人体実験から、骨身に染みてわかったことなんだけど。

それは、こういうこと。

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