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14/8/29

2.幼少の記憶が繋がった!お父さんの幼なじみは小指がない人だったお話

Image by Olia Gozha

ボクは沖縄生まれで東京育ちですが、3歳~6歳まで大阪に住んでたんです。


ボクの一番古い記憶は、大阪時代なんですね。

・長屋みたいなアパートの間取り

・お父さんが作ってくれた2段ベット

・近所のゆうくんと遊んだゾウさん公園のすべり台

・すべり台の下に沢山あった猫のカリカリに乾いたウンコ

・夕方になると飛ぶコウモリ

・自販機のおつり口にあった400円

・お父さんが酔っ払って大暴れして家にきたお巡さんのこと

・お父さんを乘せて去っていくパトカーの赤いテールランプの色


いろんな記憶を結構鮮明に覚えてるんですが、記憶の中にぼんやりと右手の小指がないおっさんがいるのです。


記憶の中のおっさんは、背が低く、痩せてていつもニコニコしてました。

ボクはおっさんの右手の小指の第一関節部分がピコピコ動くのが面白くておっさんの膝に座って

それをさわってキャッキャと喜んでいるんです。


幼稚園に上がるタイミングで東京に引っ越してきて、いろんなことが大阪とは違ってて、戸惑いながらも日々を過ごしていると、なんか大阪時代が夢か幻みたいに感じになり、右手の小指がないおっさんは自分の妄想かなと思ってました。



高校生の頃ふと思ったのが、

右手の小指のないおっさんの記憶。。小指ない=ヤクザ?事故で切断?

お父さんがパトカーに連れていかれた記憶がある。。

あれ、、、うちのお父さん、元ヤクザなのか???

そーいえば、若いころの写真はだいたいパンチパーマだし、西部警察の渡哲也がしてるようなサングラスしてるし、ヤクザかもしれない、、、少し不安になって、お母さんになんとなく聞いてみたら。


お父さんは沖縄で漁師して、大阪では今と同じ左官屋さんしてたというのでした。

ヤクザじゃなくて安心しました。そうなるとやっぱり右手の小指がないおっさんはテレビでみた記憶とかいろいろ混ざってできた妄想だと決めつけました。



それから数年すぎ、ボクも専門学校を卒業し社会人になりました

ある日の休日、友達と徹夜麻雀して朝帰宅したら、お母さんが嬉しそうにごちそうの準備してました。

誰かくんの?って確認したら、お父さんとお母さんの幼なじみで、小学校、中学校が一緒だったお父さんの親友が大阪からくるとのこと


ふーん、特に気に止めないで部屋に戻って寝ました。


夕方くらいに沖縄方言が飛び交い、みんなの笑い声が聞こえてきました。

うるさいなーっと思いつつ起きて、とりあえず挨拶しにに1階に降りました。


1階に行くと廊下に24歳くらいの角刈りで菅原文太みたいなイケメンが正座していました。

ふと玄関みると、玄関にも似たような人が立っていました。


友達の息子かな?なんで部屋に入らないんだろう、、、、会釈して部屋に入ったら


沖縄方言で楽しそうに会話してるうちの両親とセンスのないド派手なネクタイと派手なスーツ着た小さいおっさんがいました。


お父さんがボクを紹介しました。

お父さん「まさし(仮称)次男坊!ゆうきやさー」

おっさん「おー次男坊 大きくなったな!!おじさんのこと覚えてるか?」

おっさんはニコニコしながら握手を求めてきた。

右手の小指がなかった!

いろいろ記憶が繋がった、右手の小指のないおっさんは実在したんだー!

ゆうき「あーーー!うん、覚えてる!この指覚えてるよ!うわー懐かしいなーーー!」


ボクも座って一緒に御飯を食べはじめました。

廊下に正座で座ってる菅原文太を誰も紹介してくれないなーって、ちょっと不思議に思いながらご飯を食べました。


おっさんは今日大阪から車で来たらしい、つーか、そんなことはどーでもいい。。記憶が繋がった興奮から冷め冷静になったボクの頭の中は、右手の小指がないおっさんヤクザなのかな?この疑問でいっぱいです。。


酔っ払ったお父さんがボクの知りたかったことをぶっこんできました。

お父さん「ゆうき!まさしは大阪のヤクザの幹部なんだぞー」

確定フラグきたーーー!!

へー、、、、それしか言えない、、そこからは愛想笑いしか出来なかった。


お父さん「まさし、ゆうきな麻雀でーじ強いよぉー。今度一緒にやるか?※でーじ=スゴイ」

…。何言い出してんのこの酔っぱらい、余計なこというのやめて、、

右手の小指がないおっさん「ホントかー、今度大阪でやるかー!!」

ゆうき「へへへ…(乗らないで、マジやめて、、、)」

右手の小指がないおっさん「いま、仕事なにしての?」

ゆうき「…システムエンジニア、、、コンピューターの、、、パソコンの仕事してます。。。」

右手の小指がないおっさん「おー!パソコン使えるのか!!いいな、給料いくらもらってんの?」

なんかおかしい方向にいってる。。。マジでやめて。。。


ゆうき「20万くらいだけど、残業が沢山あると30万~40万もあるよ、、、(ホントはいままで30万がMAXだったけど、多めに言った)」

右手の小指がないおっさん「じゃー200万でウチくるか?」

多めに言ったの意味なし!冗談でもそーゆこというのやめてー!!!



ゆうき「こ、小指なくしたくないからイヤです。。」


精一杯!ボクの精一杯で答えた。(菅原文太の視線が気になるけど怖くてみれない)


右手の小指がないおっさん「www。おじさんなー、小指は無くなったけど、運が良いから2回鉄砲で撃たれたけど生きてるんだよ!運いいだろー!!」


両手をパーにして、ニコって笑うおっさん。左手の小指もなかった。。。

小指さらに減ってんじゃん!両手の小指がないおっさんになってんじゃん!つーか、撃たれた時点で運悪いじゃん!


両手の小指がないおっさん「あー、そうだ、忘れないうちにお小遣いあげるな。」


おっさんはポケットからサッと1万円だしてボクにくれた。


ゆうき「ありがとー!」

両手の小指がないおっさん「ホントは、もっとあげようと思ったんだけどさ、ここ来る前に平和島競艇で負けちゃったから、少なくてごめんな!」

ゆうき「へー、いくら負けたの?」

両手の小指がないおっさん「300万くらい」

ゆうき「ふぁっ!」

変な声でた。


オレの年収超えてる。。。


勝ってたらお小遣いいくら貰えていたんだろ、、、


つーか、やっぱり運悪いじゃんかーーーーー!!

負けんなよぉぉぉぉぉ、もしくは競艇よらずにこいよーーー!!


それから、両手の小指がないおっさんとお父さん達の子供時代の面白い話しを聞いたり、沖縄の民謡歌ったりみんなで楽しく過ごしました。


あれから15年たちますが、両手の小指がないおっさんとは会ってません、両親の会話にも出てきてないので徹夜麻雀で疲れた脳がボクにみせた夢かもしれないなと今は思っています。


うぉぉぉ負けんなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!



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遠い国の昔々のお話なんで、記憶補正が恐らく入ってます、ひょっとしたら催眠術師や宇宙人に埋め込まれた偽りの記憶かもしれないのであまり信用せずに読んでくださいませ。

キシモト ユウキ

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