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2012年7月7日
私達は結婚式を挙げた。
式場も演出もゲストも何もかも私達で2人で決めた。最高の結婚式だった。
私は父にサプライズをした。
父のお色直しというサプライズを…
気付けば10年以上中国に単身赴任していた父。ここ数年何故か着物にハマり出し、日本に帰国する際に着物で新宿に降り立ち母をびっくりさせたとか。
そんなこともあり、父には洋装で出席するよう言っておいて式の中盤に私と共に退場したところで袴を渡すというサプライズを計画。
当日…順調に式は進み、父と共に退場。そこでプランナーさんが登場し袴を渡した。父は子供のように嬉しそうな顔をし、喜び勇んで別室へ着替えに行った。私もいそいそお着替え。
さて、お色直しの新郎新婦の登場だ〜と思いきや私の両親が現れちゃうという、会場へのサプライズも無事成功!だいぶ照れ臭そうだったけど、結婚式気分を再度味合わったのかな…
そんな幸せな式から2ヶ月…
父に癌があることがわかった。最初の手術で余命1年と宣告された…
ショックだった。母と2人でいる時に聞かされたが、ここで泣いていても母も困るだろうと思い家まで我慢した。家に帰って主人にそれを伝えようとした時、堰を切ったように泣き出してしまった。後にも先にもあんなに主人の前で泣いたことはない。
しかし、父はその後半年ほどは病人とは思えないほど元気だった。仕事もずっと続けていたし、ご飯も普通に食べる。たまに抗がん剤を打つために一週間弱入院するだけ。
余命なんてアテにならないものなのかなと呑気に構えていた。
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