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15/4/10

元普通の会社員(23)、女1人カメラ片手にカナディアンロッキーへ(2)

Image by Olia Gozha

カナダ生活10ヶ月!

前回のお話ではまだカナダのカの字も出てきませんでした。すみません。

忙しく生活しているうちにカナダ生活気づけば10ヶ月。

波瀾万丈の生活。毎日悩み、自分で答えを見つけて。

最初のころは少しホームシックになっていましたが、今では出国前と比べ物にならないくらい、強く逞しくなりました。

カナダのお話し、早く書きたいのですが、もう少しだけカナダに来る前のお話。




人生を大きくかえることになった転職

大変でも自分で考えてなにかを作る仕事をしたい!と思っていたときに見つけたのがタウン誌製作の求人。未経験者は入りにくい業種ではありますが、採用して頂くことができました。


初めて会社を訪れて一番衝撃的だったのは、社員数の少なさ。社長の他に社員が3人。この人数でこれ作っちゃうの????と驚愕でした。

ここの社員の方々は、面白いものや自分のベストのものを作るという熱意がとてつもなくて。もちろん私もやる気まんまんで入ったつもりでしたが、自分は今まで何をしてきたのだろうと思うくらいの格差を感じて、あっけにとられていました。

よりよいものを作る為、試行錯誤を繰り返し、楽しみながら苦しみながら雑誌を作り上げる。私の想像を遥かに超えるその仕事の姿勢は全てが新鮮に感じ、本当に心から尊敬しました。

こういう業界は下積みが長く、雑用がメインで、たくさん勉強して、いつか大きい仕事をできるようにと夢見て、、、、、、、、、、、、、、、、、、というイメージだったのですが、

人数から想像できる通り仕事内容は、企画、取材、撮影、原稿作成、営業。

すぐに編集者、ライター、カメラマンになりました。


私にとってすべてが初めてでの経験でした。

企画は案はろくに出せない。営業やアポをとるだけで胃はキリキリ。取材は聞きたい事が上手く聞けない。撮影も慣れない一眼レフとライトと三脚を使って、汗を書きながら。原稿は何百回と書き直し!と返されて。

たくさん失敗をして、いつも締め切りぎりぎりまで終わらなくてで、たくさんの人に迷惑をかけて。

しかしながら上司はこんな駄目な私を、見捨てずに、いろいろな仕事を任せてくれました。上司や先輩がやったほうがよりいいものが速くできるはずなのに、できるだけ私が自分自身で答えを導きだすのを待っていてくれました。

今まで知っていた私の仕事は「終わらせるもの」

しかしこの仕事には答えが無く「終わりは無いけど自分のベストの状態で終えるもの」でした。

以前の私は出来ない理由を考えて安全な道を選んでしまいがちでした。誰かに言われた通りにしていればもちろん楽ですし、何かあった時に自分の責任を逃れる事が出来る。しかし自分の判断で考えて行動し、あらゆることにチャレンジすることは大変なことだけれども、よっぽど楽しいということに気がつきました。



先輩Y「「やりたいなりゃ、やりゃーいいじゃん」」

よく怒鳴られ、可愛がってくれていた先輩の口癖。

前からカナダに憧れはあったが、実際に行くなんて夢の夢の話でした。国内もろくに出歩いた事もなくましてや飛行機経験もない、23年間ほぼ実家に居座った私なのですから、、、。



ちなみに唯一、仕事内で褒められていた?のが写真でした。たくさん勉強して、たくさん撮影して、たくさん写真を見つめて。自分の思い描く写真が撮れたときが嬉しくて、感動した瞬間を残せた時は幸せで。そんな写真でいつか仕事ができたならと思うようになっていました。




この会社からはたくさんのことを学ばせてもらい、ほんとうに感謝しています。しかしながら体に不調が出ててしまい、会社を離れることを決めました。

辛かったこともありましが、プラスに考え

よし! いい機会だ!


相棒NikonD7000を片手に憧れのカナディアンロッキーに行く事を決意しました。

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